Vol.3
<csa'sza'rno">
2001/02/17
今回はこのサイトのサブ・タイトルにもある「csa'sza'rno"(チャーサールヌー)」です。
csa'sza'rno"= 皇后
です。シシィのことですね。
ちなみにサブ・タイトル 「A sze'p
csa'sza'rno"」とは ”美しい皇后”という意味です。
sze'p(セープ/綺麗、ナイス)
さて、ハンガリー語で[皇后]という言葉は2つあります。
一つは ca'sza'rno"(チャーサールぬー)
もう一つは csa'sza'rne'(チャーサールねー)
これらのふたつは同じ[皇后]という意味なのですが、時と場合によって使い分けられるのです。
後の(ねー)の方は、「皇帝のお后」という意味合いが含まれています。お后というより奥さんですね。
ハンガリーでは奥さんのことを「〜ne'(〜ねー)」と呼ぶ事があります。
例えば、キシュさんの奥さんだったら「Kissne'(キシュねー)」
これと同じでcsa'sza'rne'は[皇帝の奥さん]という意味になります。
反して先の(ぬー)の方は、独立した意味になります。
「皇帝の奥さん」ではなく、「(ひとりの)皇后」
しかし、歴代の皇后様たちにはこの(ぬー)の方で呼ばれた人は多くないのです。
”皇帝あっての皇后”という、なんとも男性優位だったわけで。(どこの世界も同じですね・・・)
マリア・テレジアは(ぬー)で呼ばれていたといえば、この違いはお分かりになりますでしょうか?
シシィも歴代にもれず、(ねー)で呼ばれていました。
ここで、私のこだわり。サブ・タイトルにはあえて(ぬー)の方を使いました。
誰の奥さんだからというのではなく、自立した個人の存在を強調したかったのです。
シシィもそっちの方を望んでいたと思いますしね。
それでは歌詞カードで探してみましょう・・・。
もう、察しがついてます?
10ページ目の[Mert egy
csa'sza'rne'nak
illik(皇后にとってふさわしいのは 邦題:皇后の務め)]
Mert(メルト/何故ならば)
egy(エジ/不定冠詞:ある〜 これは同じスペル、意味で数字の1<いち>というのもあります)
Csa'sza'rne'(はい、ここで例の<ねー>の方が使われていますね)
nak(ナク/名詞+nak
で 〜にとって、〜の)
illik(イッリク/ふさわしい、適切な)
はい。言わずと知れたナンバーですね。
シシィとフランツの記念すべき結婚生活第一日目の朝、
シシィの愛すべきお姑さん、ゾフィー皇太后様が寝室に乗り込んで・・・いえ、訪問しに来るシーンですね。
1行目 Sophe : Hol van a
cza'sza'rne'?(皇后は何処にいるの?)
hol(ホル/何処)
van(ヴァン/三人称<あの人は>いる)
2行目 Gro'fne' : Me'g alszik, fense'g!
(まだお休みでございます。陛下。)
gro'fne'(グローフネー/伯爵夫人 gro'f=伯爵 ここでも<ねー>が使われていますね)
me'g(メーグ/まだ)
alszik(アルスィク/寝ている)
fense'g(フェンシーグ/陛下 英語のmajestyと同じです)
3行目 Sophe : Akkor legfo"bb ideje, hogy
felkeljen! (では起こさなくては!)
akkor(アッコル/では、じゃあ)
legfo"bb ideje(レグフーッブ イディェ/<あの人を>始めさせなければならない)
felkeljen(フェレケルィェン/起こす)
4行目 Elisabeth : Mi to:rte'nt?(何かあったの?)
mi(ミ/何)
to:rte'nt(ト[ゥ]ルテーント/)
さぁ、始まりました!
楽しい結婚生活はお姑さんの嫌味から始まるんですね(笑)しかも朝5時におこされるという・・・。
ここでシシィは「馬に乗りたい」と言うと「Butasa'g(ブタシャーグ)!」と返されてしまう・・・。
Butasa'g・・・。「馬っ鹿じゃないの」というニュアンスの」言葉です。
あああ! 可愛そうなシシィ・・・。
この後延々と「皇后にとってふさわしいのは」なんだかんだと言われてしまうんですね・・・。くすん。
でも、本当はゾフィー様は結構優しく歩みよっていたみたいですよね。
だけどやっぱり<お務め一番!>な考えだったので、シシィはそれについていけなかったんだなぁ。(多分)
普通の嫁・姑でも難しいのに皇族社会じゃもっと難しかったのでしょうね・・・。
今回は歌詞というより、<皇后>にスポットがいっちゃいましたね。ごめんなさい。
それではまた、お疲れ様でした。