Tale 6

 ジュリアスの発言にひとしきり笑い、その自意識過剰ぶりに色々と言った後、アルフィードが気付いたように声を上げた。まだ笑いを抑えきれず、少し苦しそうに話している。
「そういえばね、もう少し話したいことがあるから裏庭に行こう。こんな所じゃ話せないことだから」
 確かにそこは、城の門をくぐってすぐの所にある、比較的人通りの多い広場のような所だ。本当なら、今までの話ですらここで話すべきではなかったのではないかと思うほどだ。
 年少組2人が手招きしながら元気に走り出すので、フェリスたち年長組は急いでそれを追いかけた。体力的にはフェリクールやアルフィードよりも勝るはずの年長組も、子供の元気には負けてしまうようだった。
 風を薙いで走っていると、フェリスは自分自身が風になったようだった。
 城の中へ続く扉の前には、城壁と同じようにまた2人の門番がいる。王子である2人はもちろん、フェリスやジュリアスもよくここへ来るし、何より城内は開放されている。一般人でも、頼めば案外簡単に通行許可がおりる。
 とにかく開放的だ。王子ということで普通に学校に通えないなどということもない。
 フェリスの背の数倍もの高さの扉が開かれたその先には、長い長い回廊が続いている。しかも5人が並んでもまだ余裕があるくらいの幅がある。
 城内はとにかく敷地が広い。いくら歩いても終わりが見えないように思えるくらい。――そう。エレインと出会ったあの丘も限りなく広い草原に抱かれていた。フェリスはそう思うと、少しだけエレインを思い出して懐かしさに包まれた。
「何笑ってんの?」
 ジュリアスに言われて初めてフェリスは気が付いたが、フェリスの頬は自然と緩んでいた。
「……何でもない」
「エレインでしょ?」
 図星だった。が、フェリスは何も答えないことにした。そして、「ジュリアスに解っているなら聞くなと」視線を投げかけた。「ま、いいけどね」
 そう言ってジュリアスが前を向いた。
 うちに豪華なファイール城の端の方に辿り着き、窓からは中庭に植えてある林檎の木が見えた。
「そっちじゃないぞ」
 ラディウスが手招きした。
「兄様がいるからばれちゃうでしょ」
 そう言われてやっとフェリスは思い出した。ジュリアスは懸命に笑いを堪えている。
「……何だよ」
 ふてくされたようにフェリクールが呟く。睨んでいる。その瞳の中には悔しさと、恥ずかしさと、複雑なものがたくさん入り混じっている。
「兄様を置いて普通に行っちゃうっていうのもひとつの方法だけど」
 城内にある裏庭の入り口には、扉があり、やはりそこには門番がいる。基本的に裏庭に行くにはただ許可をもらえばいいだけだが、今はフェリクールがいるのだ。数年前フェリクールは、裏庭で大怪我をしたことがあった。庭師の用具置き場に入り込み、振りまわしたりしていたのだが、綺麗な草花の世話をするための道具は決して安全なものばかりではない。
 そんなことがあってからはフェリクールが裏庭や武器庫などに行く時は誰かがついて行くことになっているのだ。裏庭の場合は庭師、武器庫の場合は誰か兵士が、という具合に。
 庭師についてこられては、国家機密にもなるようなことを話す事は出来ない。だったら裏庭ではなくてもいいのでは、と思ったが、聡明なアルフィードのことだ。何か考えがあってのことだろう。
 フェリスとジュリアス以外の3人は、
 全員がそこに集まった時には、フェリクールとアルフィードが何かラディウスに言いながら、扉を叩いたり蹴ったりしていた。
「何をしてるんだ?」
 フェリスが不思議そうに聞くと、フェリクールが塀を蹴る足を止めずに途切れ途切れに答えた。
「鍵を開けたいんだけどさ……あれ?」
「どうしたんだろう。せっかく鍵つくったのに」
 アルフィードも近づいて開けようとしてみたが、やがて手を止めて、助けてくれと言わんばかりの表情でラディウスを見た。「貸してみ。……おっし開いた」
「どうしてだよー?」
 悔しそうにフェリクールが言う。ラディウスは余裕の表情だ。
「コツがあるんだよ」
 ラディウスは勝ち誇ったような笑みを浮かべながら、一番に扉を開いて入っていった。
「でも、鍵なんてどうやってつくったの?」
 ジュリアスが開いた扉を入りつつアルフィードに尋ねた。
「水(グートゥ)に頼んで鍵穴に水を入れてもらって、それを氷にするでしょ。水の力が働いてる間は溶けないから、部屋に持って帰って、用意しておいた粘土で型をとって作ったんだよ」
 水の精霊と相性のいいアルフィードならではの作戦だった。家族はおろか、他の誰にも気付かれずにいつの間にかそんなことをやってのけた弟を持った兄は、ただ弟を呆れたように見つめることしかできない。
 広々とした道の途中で、似つかわしくない細い曲がり角があった。そこを曲がるように言いながらフェリクールが手招きすると、1列になって裏道のような所を進んだ。
 そして背の高い植え込みに囲まれた小さな花畑のような所に出る。小さいとは言えど、一般庶民の家ほどの敷地は楽にあるのだが。
「さ、ここなら安心だ。ほらアル、着いたぞ。話すんだろ」
 フェリクールがアルフィードの頬を手で優しく叩いて、ずっと考えていたアルフィードを気付かせた。
「……うん」
 始めはぼんやりしていたが、段々いつものアルフィードの顔つきに戻り、花壇の淵に座り込んだ。
「で、他に何か話があるんだったな。レイディアのことか」
「そうだよ。……実はね、兄様には見えないみたいなんだけど、僕には父様の側に黒いもやもやが見える時がたまにあるんだ。それは何なんだろうって思って。それに」
「それに?」
 言いにくそうに口をもごもごさせていたが、ラディウスに促されてしゃべり始める。
「夢を見たんだ。ひとつは、その黒いもやもやがどんどん大きくなっていく夢。ふたつめは、怖くはないんだけど、僕たちがフェリスの家が持ってる丘の大きな木の周りにいて、何かやってる夢。繰り返し見るから、何かあるんじゃないかって思って」
 丘とは、フェリスが初めてエレインと出会った丘のことだ。クレーマー家が持っている土地で、丘はひとつしかないはずだ。「それって……フェリス」
「ああ。アル、僕は繰り返し同じ夢を見るから、ジュリアスに頼んでヴァルシアに占ってもらったんだ。その時、アルが二つ目に見た夢と同じようなものを見た。風(ヴァン)は水鏡に予知した未来を映し出したから」
 始めからこのことを話そうと思って来たのだが、話が思わぬ繋がりを見せ、フェリスとジュリアスは驚いた。
「アル。その木の周りにいたのはフェリスと僕と、ラディウスとフェル、それから君じゃなかった?」
「そうだよ」
 アルフィードが頷いたのを見て、フェリスたちは顔を見合わせた。まさか、風(ヴァン)の見せた曖昧な未来を他にも見た者がいるとは思わなかったのだ。そこでラディウスが話に入ってきた。
「でも、風(ヴァン)の見た未来は完全に当てには出来ないな。風の力は現在のことを伝えるのが本来の使い方だから。でも、夢の方は信憑性がある。夢は神々が見せているから。全能なる神々たちが」
 なぜかラディウスは、怒りを抑えるように話している。
 こういう時に一番頼りになるのはラディウスだ。でもいつもがいつもなので他人にはそう思ってもらえない。そして、それでいいんだとラディウスは思っている。
「神々は、人間への干渉をほとんどしない。でも時たま、力のある者に夢を見せる。それが神々からの干渉だ」
「うん。だから僕、これから行ってみようと思うんだ。夢で見た場所へ」
 アルフィードはそう言ったが、まずフェリクールやアルフィードが城より外に出るのが難しい。外では、学院に行くとき以外なら誰かが常に側にいてその身を守る。守られる側も、今までありがたいと思っていた。うっとうしく思えたのは初めてだ。
「2人は簡単には外に出られないだろう。何か考えてあるのか?」
 そのことは、この場にいる全員が知っていたが、フェリスはあえて口に出した。
「うん、まあ。この裏庭と丘は繋がってるからここから出られればいいと思って裏庭に来たんだ。ここまで来れれば簡単に出られるから」
「どうやって!?」
 すぐ近くにある門を指し示すアルフィードの言葉に一番驚いたのは、そのことを知っていても一番おかしくないフェリクールだった。アルフィードはまったく気にせずに鍵をポケットから取り出して説明し始めた。
「じゃあ、これから行くか」
 いつもの調子に戻ってラディウスが声をかけると、フェリスとジュリアスも頷いた。そしてアルフィードが尋ねる。
「城に用事があったんじゃないの?」
「大丈夫だ。丘に行ったら用事は済みそうだから。心配してくれたのか」
 フェリスが微笑みながら優しく言ってやると、アルフィードは頷きながらラディウスを指さした。
「それもあるけど、だってラディウスがまた無理を言ったんじゃないかと思って」
 照れているのはわかるが、こういう物言いをする所は実にアルフィードらしい。生意気はあっても憎たらしくはないのでラディウスもアルフィードが可愛くて仕方ない。
「ほら、行くぞ!」
 それを聞いてか、少しむすっとしてラディウスが門に足を向けた。それを見て、フェリスもジュリアスも声を出さないように気を付けながら笑っていた。

「なんで直ってんだよっ!」
 フェリクールは目の前にある、とりあえず板を打ちつけたような壁を怒鳴りながら蹴りつけた。
 アルフィードの言う、丘とつながっている所というのがここのことなのだが、板が打ちつけられていて通れない。
「壊したのって昨日だったよね。もう気付かれたのかな」
 首を傾げながらそう言うと、アルフィードは少し考え込む仕草をして言葉を続けた。
「フェリス、やってみてくれない?」
 ここにいる5人の中でフェリスは一番体格がいいが、華奢だ。とは言えど見た目よりずっと力はあり、両刃の大剣を振りまわしたりも出来るのだが。これはひとえに、騎士である父親に施された戦士としての教育のお陰だろう。
「わかった……本当にやっていいんだな?」
 2人が頷くのを見て、フェリスは今まで2人に蹴られていた部分に手を当てると、勢いをつけて蹴った。その間、彼の思考の片隅には、たとえば既にここが壊れていたのに気付かれていて、しっかりと接合されているなら、自分が蹴っても壊れないだろうにという考えがあった。
 しかしその考えは、見事に打ち崩された。フェリスが蹴りを入れた部分が、ガラガラと音を立てて崩れたのだ。自分でも、ここまで壊れるとは思っていなかったので、不思議そうな顔で壊れた板と自分の足を交互に見ている。
 分厚い皮で丈夫に作られた靴に包まれているはずの足先が少し痛んだ。
「うわ。やっぱり体格差って大きいのな」
 ラディウスはそう言うと、崩れた煉瓦を手に取って調べ始めた。
「まぁ、しっかり接合されてたわけじゃないみたいだったから良かったが」
「でもよくここまで粉々にしたね……」
 半ば呆れたようにジュリアスが言った。
 裏庭側に飛んだ板のかけらは、粉々と言うには大袈裟にしても、かなり細かい破片となってばらばらに散っている。
「まぁ、扉に手加減は要らないだろう」
 フェリスはしれっと言って、自分があけた穴から裏庭に入っていった。ラディウスもそれに続く。
「でもさ、魔法で壊したらまずかったの?」
 ジュリアスが目線を落としてアルフィードに尋ねると、アルフィードはジュリアスを見ながらフェリクールを指さした。
「その案は兄様が出した。けど僕が却下した」
「どうして?」
「だってさ、僕がやったら塀が全部壊れちゃうし、兄様じゃネズミの穴しかあけられないよ。」
 さも当たり前のことのように言い放つと、アルフィードは「バカじゃないの」と言いたげにフェリクールを見た。
「はいはい、俺はバカですよ」
 フェリクールはやけになりながら大きな声で答え、穴に入っていった。アルフィードも小さな体で大きな穴をくぐり、笑いを堪えながらジュリアスも穴を通った。
 フェリスとラディウスが少し先で待っていたので、ジュリアスは早歩き、フェリクールとアルフィードは小走りで2人に追いついた。
 少しばかり歩き出した時だ。ジュリアスはふと疑問に感じたことを聞いてみた。
「あれ? 確かアルって少し前まで風(ヴァン)は……」
 フェリスとラディウスは2人で他の話をしている。アルフィードはフェリスたちの方に行って、2人の間にいて手を繋いでいる。そのすぐ後ろを歩きながら不思議そうに呟くジュリアスに、アルフィード離れたのを見計らったようなタイミングでフェリクールが言った。
「アルの奴、恐ろしいんだぞ。この前、風のせいで広場にでっかい木が倒れてたんだよ。でも、木は死んでなかったから庭師が持ち上げて、もう一度植えなおそうとしてたんだけど持ちあがらなくてさ。で下っ端ではあるけど魔導師も呼んだらしいんだよ」
 フェリクールは話している間、腕を目一杯広げたり、持ち上げる仕草をしている。
「それって一週間くらい前のこと?」
「そう。でさ、俺たちが通りかかったんだよ。アルが『やってみる』って言って、風(ヴァン)を呼んだんだ。俺はもちろん無理だけど、さすがにアルでも無理だろうなぁって思ってたんだけどさ……」
「できちゃったんだ」
 フェリクールは大きく首を縦に振って肩をすくめると、今度は愚痴と言うよりも自慢げに話し始めた。フェリクールは、弟が可愛くてたまらないタイプのようだ。
「そうなんだよ。……でも、アルが呼んだ精霊、俺には見えなかったんだ。俺がはっきりした姿を見られない精霊は、風(ヴァン)の中でたくさんあるけどさ、それにしても影も形もわかんないんだよ」
 たとえ他の人間が精霊を呼んでも、見ている人間にその精霊が見えない時もある。その人間の力が、呼び出された精霊に見合うものでなければ、呼び出すことはおろか見ることすら出来ないことをジュリアスは思い出した。フェリスやジュリアスの力は強く、見えない精霊はほとんどいないからだ。
 フェリクールは言い終わると突然下を向いた。落ち込んでいるようだ。それは、アルフィードにやり込められたり学者や大臣に怒られた時の悪戯好きな子供の表情とは全く違った。ジュリアスが何か言ってやろうと思った時だ。
「あーあ。俺って才能無いのかな」
 さっきの落ち込みようとは打って変わって、フェリクールは明るい声で言った。
 無理に明るく振舞おうとしているのは感じられたが、それにしてもこんな反応をされてしまっては、慰めなどフェリクールのプライドを傷付けるだけだろうと思ってジュリアスは言うのをやめた。
「すごいじゃない、アル。いつの間にそんなこと出来るようになったの?」
 すぐ前を行くアルフィードにジュリアスが声をかけた。
 ラディウスと手を繋いでいたアルフィードが振り返ってジュリアスを見上げた。
「え、何?」
「フェルから聞いたよ。広場で倒れてた木を元に戻したんだって?」
 ジュリアスは、優しく笑ってアルフィードを誉めてやる。アルフィードは照れているのを隠すように下を向いた。
「え!? 本当なのか、それ。ジュリアス並みだな」
 フェリスが素っ頓狂な声を上げて驚いた。ジュリアス並みとは言い過ぎかもしれないが、9歳にしてそんな力を持っているということは、才能だけ取ってもかなりのものだ。
「僕にも、いつの間にあんなことが出来るようになったのかわからないんだ」
 他の人間よりも、本人が一番不思議に感じているようだ。
「ま、そのうちわかるだろ。それより早く行くぞ」
 ラディウスが言うと、ラディウス以外の4人は足が止まっていたのに気がついた。
 裏庭の外は、少し歩けばすぐにクレーマー家の広い草原が広がっている。終わりがないようにも見えるこの場所を見て、生まれてからこんな所にはほとんど来たことのないフェリクールとアルフィードは、今しかないと思ってはしゃぎ始めた。
「子供はいいね。大人みたいに制約がないんだもの。もちろん、王族だってだけで他の子供より縛られることになるけど。今だけだね。あんな風にしていられるのは」
 遠い目をしながらそう言うジュリアスは、フェリクールとアルフィードが羨ましくて仕方がなかった。ないものねだりとわかっていても、あと2年もすればフェリスより少しだけ早く成人を迎えるジュリアスは、そう思わずにはいられなかった。
「でも大人は大人でいいんだぞ。他に制約があっても、親にだけは縛られない。何をやるにも、親に助けを求めるなんて出来なくなって、ひとりでやらなきゃいけないが」
 ジュリアスはそう言われ、一本だけそびえたつように草原に立っている巨大な老木は、どれほどの人間の生と死と、大人になったその瞬間を見てきたのだろう、などと柄にもなく哲学的なことを木とラディウスに考させられた。
 ラディウスが神妙な面持ちで語り始めた。
「完全な自由なんてないんだ。いつも誰かが誰かを縛る。人が縛らなくとも、今度は神々が俺たちを縛る。たとえそれが、俺たちには見えないものでも」
「詩人だな」
 フェリスが茶化して言ってやると、「それほどでも」とだけ答えてラディウスはいつも通りに笑った。
「だけど俺は、神なんて信じない。どんなことがあっても、頼れるのは人間と精霊と、運だけだ」
 ラディウスの小さな呟きは一瞬のうちに風に流され、とうとう誰の耳にも届かなかった。
「早く早く!」
 もう木の所まで辿りついたフェリクールたちはフェリスたちに聞こえるように大声で叫んだ。フェリスたちに届く声はほんの小さなものだった。
「たまには競争でもしてみるか?」
「うわ。子供みたいだね」
「たまにはいいんじゃないか。ラディは大人だけど、僕たちは子供だから」
 フェリスがそう言うと、ジュリアスが笑って走り始めた。
「じゃ、ラディ除く僕たちで、競争開始!」
 ラディウスを置いてきぼりにして、フェリスとジュリアスは走り始めた。ラディウスもそれを追いかける。
 それを見て、アルフィードが遠くで呟いた。
「子供は子供のままなんだよね」
 フェリクールは、一番子供なお前の言うことか、と思ったが、飾ってあった皿を割ったことをばらされるかもしれない。もしかしたら壷を割ったことか。あとが恐いので口にするのはあえてやめた。
 結局、ラディウスたちの競争はフェリスが一番だった。
 しばらくして、やっと5人が全員木の前に集まった。
「懐かしいな。4年前はフェリスも俺と同じくらいしか背がなかったんだよなぁ。それがこんなに大きくなりやがって」
 笑いながらフェリスの脇腹に拳を入れると、ラディウスは老木に向き直った。
「ここか。何でもないと思ってた遊び場が、夢に出てくるとはなぁ」
 ラディウスは老木に触れながらぐるりと一周し、感慨深く木を見上げた。もうかなりの樹齢を誇る木だ。今はその葉はたくましく茂り、日陰となったりその大きさが安定を思わせて人々の安らぎにもなるが、生きている限りいつかはこの木も死ぬのだ。
 全ての命も、また。
 フェリスも木に近づいて触れてみた。すると、触れた手は木の感触を伝えずに、そのまま木の中へ入りこんだ。木の中ではないかも知れない。感覚的に理解した。木ではない、他の何かに触れたのだ。
 すぐに手を離したが、何ともなっていなかったのでひとまず安心する。
「でもここってさ、考えてみれば何でもなくないよね。結局エレインがどうやってここに入ってきたのかわからなかったしさ」
「そうだな。ここに最初からいたとしても、どうやって入ってきたのか……」
 フェリスがそう言ったのを合図にするように、全員が木を中心に集まる形になった。その瞬間だ。
 木を中心に、草原を暖かな光が包んだ。
 考える間もなく、フェリスたちはその光に飲み込まれた。

 

Back Next

 

 

そろそろ結婚適齢期??? あなたの悩み解決します 海外旅行保険の加入はコチラ!
[PR] | ヒーリング会社案内 作成se 転職川口栃木荻窪池袋中国SEO対策消費者金融車 買取テンプレート沖縄旅行免許合宿二輪引越しプレゼントゴルフ会員権留学レーシックマッサージFXアフィリエイトFXホームページ制作デイトレードハワイ旅行タイバンコクハワイ レンタカーベスト ハワイ ホテル レーツバリ島Hawaii hotelsHawaii Activitiesbhhrハワイホテルテキスト広告
【運営会社「パラダイムシフト」サービス】 ハワイ現地オプショナルツアーリラックマ) - ビジネスクラス航空券 - 格安航空券(1) - 格安航空券(2) - 海外ホテル - 韓国旅行 - タイムシェア - ホテル 予約
無料ホームページ - 携帯ホームページ - 無料ホームページ作成 - レンタルサーバー - ブログ - ヴィラ - ハワイ コンドミニアム - バリ島 ホテル - プーケット ホテル - 旅行 口コミ - 旅行情報 - 国際電話 - ホノルルマラソン - 掲示板監視 - 風評被害 - ホテル比較 - ノースウェスト航空 - ファイナルチェッカー