2006.1.2 更新
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一言書評
新書・専門書




『中国 現代ことば事情 丹藤佳紀  
岩波新書


筆者は読売新聞社の北京支局長を務めた人物で、現代中国の動向に通じている。通じているだけではなく、政治・経済・文化・外交といった全般的な視野が見事に統合されていて、しかもそれが平易に書きつづられている点において、まれにみる良書だと言えると思う。1つの言葉についての解説は数頁ずつで読みやすく、その言葉の背景や関連事項まで詳細に盛り込まれていて、興味がつきない。中国関係者にとかくありがちな、中国を過大評価したり、逆に過剰に貶めたりするような感情的な部分もなく、多くの資料に裏打ちされた落ち着いた観察眼には敬服するばかりだ。2000年に刊行された比較的新しい本であるため、法輪功やNATOの中国大使館誤爆事件などまでが含まれているのも魅力の一つ。ケ小平の開放政策の後、加速度的に変貌している中国の実態を知りたい人必携の一冊。(2001.6読了)



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