2006.1.2 更新
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一言書評
新書・専門書




『西遊記 トリック・ワールド探訪 中野美代子 
岩波新書


仏教の経典を得るためにはるばる天竺まで旅する三蔵法師と、様々な妖怪の妨害を退けつつお供をする孫悟空ら一行の破天荒な物語。そんな『西遊記』は明代に成立したのだが、民間芸能や様々な史料などから題を借りてきて、作者も複数であっただろうと言われている。本書では、筆者の長年にわたる膨大な研究を分かりやすく総括する形で、『西遊記』に秘められた様々な伏線を解き明かしている。道教の影響、五行説によるキャラクターの設定、数字のトリックなど、内容以上にその形式的な仕組みに注目して、原子にまで分解するように、『西遊記』に施された構造上の仕掛けを徹底的に解剖している。(2001.7読了)



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