2006.1.1 更新
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一言書評
日本の小説・随筆


山本周五郎  『樅の木は残った』新潮文庫


江戸時代、仙台・伊達潘のお家騒動を扱った歴史小説。従来、原田甲斐は劣悪な人物であり、お家騒動の元凶とされていたが、実はお家の困難を一手に引き受けて堪え忍んだ人物である、という逆転的な再評価を与えて描かれている。囂々
(ごうごう)たる非難の中で、誰一人にも心中を明かすことなく、黙々と己の信ずる道を歩み続ける原田甲斐の姿は、山本周五郎文学の真髄であると言えるだろう。(1987 読了)



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