2006.1.1 更新
HOMEに戻る
Literatureに戻る
一言書評
日本の小説・随筆
| 北方謙三 『武王の門(全2巻)』新潮文庫 |
日本の南北朝時代を扱った歴史小説。後醍醐天皇の子・懐良親王と、肥後の名将・菊池武光の九州統一への軌跡を描く。九州を基盤にして、高麗までを視野におさめた独立国の形成を夢見る懐良親王と、その「夢」にかけた武将たちとの物語として描かれている。北方謙三初の歴史小説ではあるが、基本的にはハードボイルド小説であると言ってよいだろう。武将たちの死に様の描写がある意味恬淡(てんたん)としていて、それも一層ハードボイルド的な匂いを強めている。(2000.9.14 読了) |