2006.1.6 更新
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一言書評
漫画・アニメ



日本のストーリーマンガを一人で作り上げた天才
手塚 治虫


『火の鳥』


言わずと知れた、手塚治虫のライフワーク的な大作であり、まがうことなき名作だ。一番最初に知ったのは、実はテレビ版なのだが、中学に入り立ての頃、はじめて見た時には、ショックで夜眠れなかった。確か古代の大和で、埴輪がわりに埋められてしまい、土の中から人々の歌声が聞こえてくるというヤツだった。大きなモチーフを大きな構成の中で描き、しかも子供にも読める。圧倒的だと思う。どれもこれもすごいのだが、八百比丘尼の話には、因業の恐ろしさを感じさせられた。ちなみに文庫版で全部揃えたのだが、8年前、司馬遼太郎の『竜馬が行く(一)』と一緒に友人に貸したきり、いまも帰って来ていない。(2001.1.21)



『ルードヴィヒ・B』


ベートーヴェンを描いたもの。幼少時代から筆を起こし、様々な形で時代背景をからめながら物語は展開しつつあった。しかし残念な事にこの連載中、手塚治虫は不帰の人となってしまった。横山光輝『三国志』を読むために購読していた「月刊トム
(潮出版)」(マイナー!)に『ルードヴィヒ・B』も連載されていたため、第一回からタイムリーに読んでいて、楽しみにしていた。それだけに、完結を見なかったことが本当に惜しまれる。それまでは存在しなかった「ストーリーマンガ」を一人で作り上げ、大衆的でありながら、しかも空前絶後とも言える高みにまで昇華し得た手塚治虫の才能と功績に感謝。合掌。(2001.1.21)



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