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中学の頃、大ブレーク。斜(はす)に構えた子供が主人公の座に座ったという点で、『クレヨン しんちゃん』などの先駆をなしたマンガだと思う。ただ、『クレヨン
しんちゃん』と大きく異なるのは、とぼけた様子が天然なのもさる事ながら、どれもこれも、ちょっともの悲しい感じが基調にたゆたっている事だ。笑い転げながら、思わず胸が締め付けられるような顛末も多く、その点では家庭的なモチーフでありながらも、『サザエさん』などとも一線を画する所だろう。
僕が好きだったのは、連載開始間もない比較的初期の頃で、いわゆるエッセー・マンガというスタイルを確立させつつあった時だ。作者の経験が本当にいい味を出しながら取り込まれていて、毎回笑いとしんみりした感じとを描けていた。それが、ネタ切れを避けるためもあり、途中から創作マンガへと路線を変更していくにつれ、奥行きがどんどんなくなってしまったのは残念だ。
もっとも、その路線変更を果たしたからこそ、長期連載が可能になったのだろうけれど。永沢君たちが幅を利かせるようになったあたりから、類型化された登場人物が並ぶようになってしまい、融通無碍(ゆうづうむげ)なひょうげた面白味は無くなってしまった。
後半の作を見ていると、もしかして作者は感受性は豊かだが、精神活動が乏しい生活を送ってきたのではないか、と思われるような、奥行きの浅さを露呈しているように思われる。というのは、いささか言い過ぎだろうか。それにしても、ともぞうじいさんのキャラクターは、老人キャラの中ではグランプリもので出色だ。(2001.4.7)
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