2006.1.6 更新
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一言書評
漫画・アニメ



マニアック・ワールド

ハロルド作石


『ゴリラーマン』


中学から高校の頃だろう、誰かが学校に持ってきていたのを何気なく手に取ったのが出会い。「なんつーセンスの悪いネーミングじゃ」と思いながらぱらぱらめくってみたら、タイトルさながら、内容の方も読者の予想を一歩ずつシュールにハズしてゆくという具合。いわゆるヤンキーたちの抗争がメインなのだが、野球あり、バイトあり、先生との愛憎(?)あり、敵も味方も、単純に応援したくなったり嫌なヤツだったりしないところが、一筋縄でいかなくてマル。格好つけているのだが、相当馬鹿っぽいキャラたちの真っ直中で、主人公だけは無口で一言も喋らない、という設定も新鮮だった。ゴリラーマンがどんな秘密を背負って転向してきたのか、ずっとひっぱり続けているのだが、それが明かされていく過程は、やや間延びしている感もある。が、ケンカのシーンなどは、固唾をのむようにして読んだものだ。(2001.1.17)


『ストッパー毒島』


ゴリラーマンにもしばしば野球の話が出てきたが、ハロルド作石は、大の野球フリーク。それが高じて、ついにプロ野球のマンガをものしてしまったのが、これだ。主人公の毒島(ぶすじま。どくじまではない)は、型破りな高校中退の豪腕ストッパー。不人気球団に入り、プロの壁にぶつかりまくりながらも、犬猿の仲の兄(ロッテ)を倒すべく、ひたすら野球に打ち込んでゆく。野球に関するかけひきがなかなかリアルなだけではなく、絵自体も写実的でスゴイ。実在選手の顔や動作は選手本人に気の毒なぐらい似ていたりするし、とりわけ感心してしまうのは、ヘルメットに映る球場のネオンライトなどの細かい描写。イヤ、見事な手の入れ方だ。作者はホントに野球が好きなんだなあ、というのがビンビン伝わってくる。11巻でとりあえず終了したのだが、オビには「第一部、完」と銘打たれていた。連載再開の可能性を残したのだろうか?(2001.1.21)



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