2006.1.1 更新
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一言書評
海外の小説・随筆
ヘミングウェイ 『武器よさらば』 訳/大久保康雄 新潮文庫 |
アメリカ人将校とイギリス人看護婦との恋愛を描いた作品。北イタリア戦線で負傷した作者自身の体験をベースにして描かれたもの。ヘミングウェイ自身も一語ずつに愛着を持っていないのではないかと思われるような乾いた文体で、アドリブめいた流動性を感じさせながら物語は進む。一つ一つの出来事に無理に意味を与えようとしないため、読者がそこに自分自身の意味を見いだしつつ、主人公の視点と重なることが容易なように思われる。そしてそれ故に、結末はこたえるものがあった。 |