| ピアノ協奏曲第2番 |
わずか17日で作曲したと伝えられるだけあり、どの楽章にもある種の緊迫感が漂っている。ピアノのカデンツァから始まる第1楽章は、陰鬱ともいえるほの暗い叙情を感じさせる。ピアノが技巧的なのに対して、オーケストラは相づちをうつ程度。第3楽章は躍動的で、リストが評価したというのも頷ける。 |
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| ピアノ協奏曲第3番 |
第2番、第4番、第5番に比べるとマイナーで、現在ではほとんど演奏されておらず、私も最初は全然興味をひかれなかった。のだが、ある日突然、第1楽章中間部、アニマートのピアノの旋律が耳に残ると、その高貴な精神性にほとんど感動を覚えた。その中間部については、何人もの知人が、やはり「ある時突然、その意味が分かった!」と言っていたのを覚えている。不思議なことだが、そういう曲なのだ。第2楽章の過剰なまでの和声は賛否両論だが、その後の第3楽章のロンドは、うってかわって華やかで躍動的だ。 |
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| ピアノ協奏曲第4番 |
二つの楽章からなり、そのそれぞれがさらに二つの部分に分かれている。第2楽章の後半では簡潔な主題が堂々と変奏されるが、その形式と叙情のバランスは、いかにもサン=サーンス的であると言えるだろう。ちなみに主題を循環させる手法は、後にフランクによって有名になるが、着想としてはサン=サーンスの方が時期が早かったのだ。 |
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| ピアノ協奏曲第5番 |
エジプトでの見聞をもとに作曲され、とりわけ第2楽章がその印象を濃厚に伝える事から「エジプト風」とも呼ばれる。第3楽章の中間部、闇雲(やみくも)に盛り上げるのではなく、どこまでも抑制をきかせつつ、それでいて心の奥底にくさびを打ち込むように深い高まりを覚えさせらる。第3番第1楽章のアニマートの中間部と並んで、第5番第3楽章は、サン=サ-ンスのピアノ協奏曲の真髄だと言えるだろう。 |
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| ヴァイオリン協奏曲第3番 |
3曲のヴァイオリン協奏曲の中で、今日演奏されるのはほとんどこの第3番だけだ。一群のピアノ協奏曲とは些か趣が異なり、情熱的で抑揚に富んだ旋律。いくらか劇的にすぎると思う人もいるかも知れないが、サン=サーンスのロマンチシズムがダイレクトに伝わってくる一曲だ。 |
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| 交響曲第3番「オルガン付き」 |
サン・サーンスの代表作と言えば、おそらく『動物の謝肉祭』と並んでこの曲があげられるのだろう。2ヶ月後に亡くなることになるリストに捧げられた曲だ。ピアノ協奏曲第4番等と同じく、2つの楽章からなり、それぞれの楽章がさらに二つの部分に分かれている。第2楽章の後半、堂々たるオルガンの響きは、大聖堂を彷彿とさせるような荘厳さ、壮麗さを感じさせる。 |
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| 『動物の謝肉祭』 |
友人とのプライベートな夜会での演奏用に作曲されたもので、原題が「動物学的大幻想曲」だった事からも分かるように、遊び心に富んだ名作だ。もっとも、他の作曲家のフレーズをパロディとして用いている箇所もあり、サン=サーンス自身はこの楽譜の出版を禁止していた。名曲の誉れ高い『白鳥』のみ、サン=サーンスのオリジナルであるという。 |
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ピアノとヴァイオリンのためのソナタ
第1番 |
サン=サーンスの室内楽曲の傑作に数えられるが、悲しいことに演奏される機会はあまり多くない。マルセル・プルーストはこのソナタを愛好し、『失われた時を求めて』に登場する音楽家・ヴァントゥイユのソナタも、この曲から曲想を得たという。この曲も2つの楽章からなり、それぞれがさらに二つの部分に分かれ、部分的に循環形式を用いている。第2楽章の後半、華やかで気高いヴァイオリンの高音部は、あまりに輝かしい躍動感の彼方に、ともすると悲しみすら垣間見えそうで、忘れられないフレーズ。第2楽章、できるものなら弾いてみたい。どなたかヴァイオリン弾いてください!!(笑) |