2009.8.9 更新
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Essay (一言書評)
Ciname (映画)
『シッピング・ニュース』 |
海にまつわる伝承を引きずって生きる氏族の物語。何代にもわたる重苦しい歴史の中で、主人公・クオイルはもがく。物語冒頭に出てくる鎖(縄)の映像、そしてその鎖でつなぎとめられている家、それは言うまでもなく、クオイル一族がいまわしい「家」の伝承・歴史に雁字搦(がんじがら)めにされている暗喩だ。最後の嵐でその鎖が引きちぎられた時、クオイルは、「家」という陰鬱な軛(くびき)から解き放たれ、はじめて一人の人間となり、あらたなクオイルの家族を形成する展望が開けたのだ。都心では家族間の交流は希薄になったが、地方によっては、いまでも閉鎖的な雰囲気の中で、様々な実話やウワサ話に苦しんでいる方も多いであろう、などとも思わされた。(2002.9.15Diaryより) |
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