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Diary
2001.1


2001. 1/2 - 00:30
元旦。昨夜は友人と年越しボーリングのあと、夫子廟(フーヅミャオ)という孔子を祀った廟に行った。灯籠が飾ってあるという話だったのだが、行ってみるとすでに消灯後だったのか、結構暗かった。出店など見て歩いたあと、ケンタッキーへ。明け方5時過ぎに就寝。ボーリングの夢を見ながら、昼過ぎまで眠ってしまった。
2001. 1/3 - 18:15
友人の引っ越しの手伝いと称して、新居のマンションへ。日本のマンションと違い、断熱材を使用していないため寒かったりするが、その分、値段は全然安い。3DKフロ・シャワー付きでひと月1000元程度とか(日本円で1万3千円ぐらいか)。「おお、なかなか広くて綺麗だねえ」と部屋に入ると、む…? プロパンガスの匂いが充満している。電話で大家さんに知らせようとすると、備え付けの電話が壊れていてかけられない。しかも、かかってきた電話に出ようと受話器を取っても、呼び鈴が止まらない。そして極めつけ、帰ろうとしたらカギが壊れてドアが開かない! 押せども引けども、蹴飛ばしても祈りを捧げても開かない。「夕方には大家さんが来ることになっているから……」頼みの綱のイタリア製暖房器具(エルボー君)に3人して寄り添うこと2時間弱、だんだん外が暗くなって来た。やむを得ず、2階の窓から脱出して、外からカギを開けることに。かくて、僕は窓から出て、1階のひさしを足場にして飛び降りた。波乱含みの年明け、思えらく、カギが掛からないのも困るが、かかったまま開かないのはもっと困る。
2001. 1/5 - 00:40
ここのところ風邪気味だったが、今日は胃腸の具合が悪かった。とくに、胃、久々に来た。あの忌まわしい胃炎の日々が脳裏によみがえってくる。悪霊退散、悪霊退散。

下條信輔 『〈意識〉とは何だろうか 〜脳の来歴 近くの錯誤〜』(講談社現代新書)読了。いずれ一言書評に。新書・専門書の書評は、時間をおいてしまうと正確に書けないので、これから読み終わったものを優先して書いてゆこう。
2001. 1/6 - 18:50
無為に一日が……計画って、立ててるときが一番幸せだ。

インスタントのカレーうどん(ディナー)をゆで終わる頃、気付いた。調味料の袋が無い。お、おお? 煮えたぎる鍋の中で踊り狂っているあなたは、もしかして……ははは、はぁ。
2001. 1/7 - 17:25
今日も雨。静かで落ち着く。Topページを更新してみた。またもや突発的。更新履歴を入れたから、「What’s New」はいらなくなっちゃうわけだけど、最初からの記録として残してしまおう。更新履歴の方は、一定期間ごとに消去しちゃうしね。って、なんだか言い訳めいてるのは何故だろう?

1/3 引っ越しの日記、新居の主さまからご指摘があった。「3DKフロ・シャワー付き」について、まず「3DKではなく、2DK」だった。不覚。さらに、「フロ・シャワー付きって面白い書き方だね」って、お゛お゛、「フロ・トイレ付き」って書いたつもりだった。重ね重ね、不覚。
2001. 1/9 - 22:15
デジカメが壊れた。旅行の度に活躍してくれた愛機。近頃は、あまりにもうまい屋台のイカ焼きとかも写真に撮っていたのに、どうも調子がおかしい。で、スマートメディアを入れ替えてみたら、勝手にどんどん初期化をはじめてしまう。でも、もしかしたら、たまたま調子が悪かったのかな、と、懲りもせずに次々と試してみたら、大切なデータが4枚も初期化されてしまった。あんびりーばぼー。
2001. 1/10 - 16:50
昼夜逆転、生活のリズムがどんどん狂った結果、またもや徹夜ということに。布団に入って何時間も寝付けないぐらいなら、机に向かっていた方が精神衛生上よい。のだが、だるい。徹夜するたびに思い知らされる。もう若くない。

今日は快晴。新年初の晴天だ。外がまぶしくて、かえって部屋の中が薄暗く感じられる。
昨晩、川口和久『投球論』(講談社現代新書)読了。
2001. 1/10 - 23:15
ボディソープ、そろそろなくなりそうだと思ってスポンジに垂らしてみると、結構まだ残っていた。でも使い切ってしまえ、と思って大量につけて洗い出す。で、シャワーで洗い流してみたけれど、どうも体がぬるぬるする感じ。多すぎたのかな、それとも最後だから濃かったのかな?と自問しながら必至に流しているときに、はっと気付いた。ボディソープじゃなくてシャンプーだ、これ……毎日使ってるのに、間違えた……かくて、全身くまなくモイスチャー成分でコーティングされた。なんとも言えぬ、ぬるぬる感。とりわけ、足の指の間など。
2001. 1/11 - 21:10
うう、痛い、ちょっと痛すぎる……今日は、C氏(南京大学の大学院生さん)が、家庭教師に来てくれる日。まじめな彼は、いつも通りにこやかに現れると、封筒から一枚の紙を取り出して、「僕は読めないから、これを読んでみてくれない?」 見てみると、日本語で「C先生が投稿してくださった『○○○』という論文は、云々」とあり、差出人は日本の学会の某雑誌名になっている。「あ、日本系の雑誌に論文を投稿したの?」ときくと、そうだと答える。で、彼に訳して聞かせながら文面をたどっていくと、「このたびは、まことに申し訳ありませんが、紙幅の関係で先生の論文を掲載することができませんでした。つきましては、のちほど原稿を返却いたします」って、ぐっ……ああ、恐ろしいものを僕は彼に訳して聞かせようとしている……と思って硬直してしまったが、仕方がないから内容を告げた。落胆しただろうに、彼は立派だった、にっこり笑って「ああ、枚数がだいぶん多かったから……」「日本の学会の雑誌は、投稿が多くて、発表待ちしなきゃならないから……」となぐさめるしかない。勉強が終わって彼の帰り際に、「もしまた日本の雑誌に投稿するようなとき、日本語に訳す必要があったら僕がやるから」と言うと、彼は笑っていた。体面もあるだろうに、つらいときに、ああして平静を保った彼の姿を見たことが、僕にとっては今日の一番の勉強だった。
2001. 1/13 - 10:40
小野文部科学次官の談話、「ゆとりが少し過度に強調されていると心配している。基礎学力の向上を目指していることを理解して欲しい」さんざん指導要領の内容を削減しておきながら、遅きに失した観があるのは否めないが、まさしくそうあるべきだ。大体、国語の時間を半減させて、外国語と自由時間取り入れる国がどこにあるのだ。日本が詰め込み教育だというが、この程度の詰め込みを避けて通った果てに、どんな素晴らしい地平が開けると夢見ているのだろう。小数第1位以下の計算をさせずに、円周率を3と教えておいて、中学ではどうやって物理を教えようというのだろう。ディベートのトレーニングなどを設けるのはよいと思うが、学校内で自主的と称した解放的な時間を無造作に増やせば、自由な発想の子供が大量に育つと思っているのなら大間違いだ。子供のうちに必要な知識を蓄えさせる事の重要性を軽視しすぎている。

ここ4日のうち、3日が徹夜になってしまった。さすがに頭に綿でもつまっているようだ。眠いのを通り越して、息苦しい。
2001. 1/14 - 02:45
結局また遅くまで起きている。もう寝る。最後に、トップページに貼る「Contrnts」のボタンがうまくできて満足だ。寝る。
2001. 1/15 - 03:50
掲示板を更新するたびに、「もしかして誰も書き込んでくれないんじゃないだろうか」という恐怖感がある。というのが、やってみて初めて分かった。かつて、王貞治もシーズンが開幕するたびに、「今年は一本もホームランを打てないんじゃないだろうか」と恐ろしくなり、打席で足が震えたという。王さん、よく分かるよ、その気持ち。って、だいぶ違うか。
2001. 1/16 - 12:40
今年の南京は暖かい、暖冬だ、と喜んでいたのだが、外に出たら滅茶苦茶寒かった。ここ数日、外に出てないので知らないだけだった。メールにてみんなに「暖冬だよ〜」と言いまくってしまった。すみません。懺悔。
2001. 1/17 - 00:50
昨晩、VCDにて、竹中直人の『東京日和』を見た。荒木経惟(竹中直人)と、夭逝したその妻(中山美穂)とを描いた物語。精神的に不安定で、ときどき常人とは異なる反応を示す妻と、心配しながらも、時にそのズレを共に楽しむ夫の姿が、よく描けていると思う。物語は、予測を大幅に越える脱線をせず、スタンダードな路線の上を、微妙な陰影をつけながら進行するという感じ。ストーリーテラー的な面白さではないが、感覚的な揺らぎがよく表現できていると思う。竹中直人の動作は、ある意味、演劇的に誇張されたものではあるけれど、それが鑑賞に値するひとつの型として、上手にスクリーンに組み込まれていると思う。
2001. 1/17 - 00:55
友人と話したのだが、月並みながら、雅子さまにお世継ぎが出来ればよいねえ、と。それに、もし嫡流に男子が生まれないと、継承権は弟の殿下にうつり、彼にも男の子がいないとなると、今度は誰が天皇になるのだ? 天皇になると思っていない人物が突然天皇候補になってしまうのは、ちょっと気の毒だ。それでも、天皇になる本人は継承権の都合だから納得するしかないだろうが、その子供とかが結構悲惨だ。普通に暮らしていたのに、いきなり自分の親父が天皇になったらコトだ。僕の父親が突然天皇になったら、僕は皇太子。考えるだにおそろしい。平民でよかった。
2001. 1/19 - 12:20
夢を見た。日本のどこか、のどかな街の図書館で、資料を探しているのだが見つからない。仕方なく外に出て、学校に行こうとして地図を見ると結構遠い。タクシーを拾おうと思ったのだが、たまに通るタクシーはどれも客を載せている。とぼとぼ歩くことしばし、線路わきで客が降りようとしているタクシーを見つけ、「乗らねば」と慌てて駆け寄った。で、客が降りるのを待ちきれずに助手席に半ば乗り込もうというとき、タクシーの運転手と客の会話が聞こえてきた。タクシーの運転手曰く、「なんだよ2元のおつりいるのかよ」と不機嫌そうな中国語!顔立ちもどうみても中国人。ぐは、と怯んで、乗らずに逃げてしまった。夢の中とはいえ、何も逃げなくてもいいのに、自分……潜在意識ってヤツだろうか。
2001. 1/20 - 01:20
もうすぐ旧正月。街もそろそろ浮き足立っている頃だろう。が、なにせ外出してないので、よく分からない。明日の目標は床屋。床屋に行かねば。シャワーを浴びると、落ち武者みたいになる。明日こそは、床屋だ。美容院だ。そしてこの欄に、「髪剪ったらさっぱりした〜」と書くのだ。
2001. 1/20 - 23:20
髪剪ったらさっぱりした! のだが、短い、短すぎる。美容院にて、普段の長さを示して、「これぐらいに剪って」と言ったところ、いまの髪が長すぎたため、「イメチェンするの?」と確かめられた。その時に覚悟はしたが、案の定、ずばっと刈られた。美容師のお兄さんはジャニーズ系の顔立ちで、シャイだが親切で感じがよかったし、カット自身は上手だったのだが、この髪型にBGMを流すなら、「おさ〜るさ〜んだよ〜♪」というところか。寒風の中を歩いていると、かぶっていた帽子がなくなったような感じだった。人生で最も長い髪から、最も短い髪になってしまった一日だった。
2001. 1/21 - 23:30
「ジャック・ディーファン」という、和洋中折衷みたいなレストランがある。以前、友達が食べてるのをつまませてもらったらおいしかったので、カツカレーをたのんだ。しかし春節前で品物も人手も足りてないせいか、今日のは水分が蒸発してしまったかのような、ミソのようなカレーだった。とにかく味が濃い。間違って「カツカレールー」を頼んでしまったのかと思った。しかも、頼んでから品物が出てくるまで1時間以上かかる、というとんでもない手際の悪さ。隣に座っていた役所勤めらしきおばさんたちも、口々に「早くしろ!」と怒っていた。ちなみに、おばさんたちは、こちらが日本人だと分かると、「そういえば、どこどこで見掛けた日本人の女の子が、中国語の発音が悪かったのよ〜」みたいな話を肴にして盛り上がってたけど、聞こえてるんだから慎みなさいって。

髪、あまりに短すぎて、洗いにくかった。が、洗い終わったそばから乾いてゆく。これは楽ちん。頭だけ、ルパン三世な気分。

『金瓶梅(四)』(訳/小野忍・千田九一)読了。
2001. 1/22 - 21:30
のきなみ店が閉まっているせいで、営業中の韓国料理にて、昼も夜も食べる。日本にいるときは、焼き肉以外はほとんど韓国料理を食べたことがなかった。辛いものは苦手なのだが、食べ慣れるとキムチもなかなかおいしいものだ。

向かいの部屋のコンゴ人さんは、相変わらずときおり奇声を発している。中国語の漫才を見ているらしいのだが、「うひゃ、ぎひひ、ぐひょひょ、むひょひへはふひょお〜〜」っていう具合の、日本語にはない音声で笑っている。大統領が暗殺されたのに、あれでいいのだろうか、と思ってみたが、よく考えたら小渕さんが亡くなったとき、僕も別に喪に服さなかったっけ。
2001. 1/23 - 21:15
春節。中国では、今日が本当の正月だ。けど、僕にはあんまり関係ないみたい。

自分では簡易的な果物ナイフしか使ってないのだが、こないだ知人の出刃包丁みたいなのを洗ったときに思った。コワイ。包丁にして、ちょっと立派になるだけであれだけ威圧感があるんだから、昔の戦争で、立派な鎧を纏ってすごい太刀を佩いた武将が名馬に乗って向かってきたら、そりゃあ恐ろしかっただろう。
2001. 1/25 - 01:30
テレビの春節特番、見れば見るほどつまらない。でももしかしたら面白いのもあるかも、と思ってチャンネルを回してみると、さらにハイパーに意味不明な画像に出くわす。いまは、銀色の服着た男が、口に筆くわえながら、ぐにゃぐにゃかくかく踊ったり、片手だけを地面についてぐるぐると回ったりしている。あ、今度は頭だけ地面について逆立ちしながら、ぐるぐる旋回してる、と思ったら、ブリッジしたまま習字書いてる。なんだこの人。いや、すごいにはすごいんだけどね。日本の正月番組もつまらないと思っていたが、それすら恋しく感じられてしまう。

9階の窓から通りを見下ろすと、オレンジの街灯が雨ににじんでいる。雨の夜は、一人で物思いに耽っても許されるような感じがしていい。
2001. 1/26 - 08:40
雑事にかまけて、また徹夜した。やめときゃよかった。徹夜すると、髭が伸びるのが早い気がする。気のせいか?

今、外を見たら、景色がまばゆい! 昨日降っていた雪、その後雨に変わったから、てっきり溶けてしまっただろうと思っていたら、屋根屋根の上にはちゃんと積もっていた。灰色と銀色は、随分と違うんだなあ。
2001. 1/28 - 18:40
同じ階に住むベトナムの人に頼まれ事をした。彼が引用する論文に日本人のものが何編か混ざっていて、その著者とタイトルがローマ字で記されているので、中国語に訳してくれというのだ。はいはいと請け負ったものの、じっとローマ字を見ても、人名も書名も、どうもよく分からない。で、手元にある論文集の注やネットの検索で調べまくった結果、ローマ字表記に誤りが大量にある事が分かった。調べる事3時間、3つのうち2つまで出典が明らかになった。ああ、疲れた。専門じゃないジャンルだと、検索の術(すべ)が分からん。ちなみに、最も苦しめられたのは「松本文三郎《牟子理惑論の述作年代考》東方学報12(1941)」で、著者名も、論文名も、出版社名も、どれも少しずつローマ字表記が間違っていて、死んだ。出典の表記には正確を期しましょう。ぐったり。

昨日、阿川弘之『山本五十六(上)』読了。
2001. 1/30 - 21:40
羊肉(ヤンロウ)のしゃぶしゃぶを食べに行った。おいしいんだ、これが。肉・野菜がおいしいのははもとよりだが、一風変わっているのが、羊の尻尾の脂身。真っ白で、熱湯につけると、あれよという間に溶けていってしまう、まるで綿菓子のようなヤツなのだ。うまい。何度か行ったが、いつも店は大繁盛、しゃぶしゃぶ人気はなかなかのものだ。

明日から数日、南京を留守にする。中国での移動は、何度やってもちょっと緊張してしまう。あまり寒くないとよいなあ。


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