ショウジョウトンボ
2002.6.28 神奈川県
挺水植物の生えた池や沼で比較的普通に見られる全身真っ赤なトンボ。赤とんぼの仲間ではないが、黒条などもなく、翅の付け根、さらに肢まで赤っぽいので、むしろ日本一赤いトンボと言える。シオカラトンボ、オオシオカラトンボなどといっしょに夏の公園の睡蓮池や菖蒲田、水田などで縄張りを構えているのがよく見られる。これら2種ほど普遍的でないが、場所によっては本種が一番目立つこともある。
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わざわざ遠くに出かけた時は他の種を撮るのに忙しいこともあり、ショウジョウトンボはまあいつでも撮れるだろう、と思ってしまうので、沢山いてもついつい撮らずに終わることが多い。そこでたまには近場でちゃんと撮ろうとしたのだが、やってみたら随分苦労させられてしまった。昨年デジスコで遠くから撮った時には何とも思わなかったが、デジカメだけでやってみるととにかく警戒心が強く落ち着きがない。努めて慎重に慎重に近づいてもすんでのところで逃げられ、しばしばこちらのほんの僅かな足の動きにも反応してしまうようだ。それだけならいいが、時々他の♂も侵入してくるし、♀が産卵にも来るので、それにいちいち反応して飛び立たれてしまう。あまりにもきりがないのでもう諦めようと何度も思ったが、飛んでもすぐその辺に降りてしまうのでやっぱりやめられず、結局何度かは近づいて撮影することができた。この落ち着きのなさはショウジョウトンボの性質かなとも思うが、もちろん気温なども関係しているのだろう。他のトンボでも、止まってもすぐ飛んでしまってどうにも撮りづらい時というのは、思い返せばトンボにとって気温がちょうど良過ぎる時のような気がする。日が射してたしかに多少は暑いといえば暑いが、しかし汗だくになるほどではなく、空気も割とサラっとしている、という時だ。低温時はもちろん動きが鈍いし、暑すぎると逆立ちして比較的じっとしていたりする気がするのだが、このちょうど良過ぎる時にはしょっちゅう飛びまわり、♂同士の争いも絶えない。こういう時は出てくる個体数が多くて見つけやすいのはいいが、ことによると撮影はとんだ重労働になってしまう。
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▲♂
▲♀
♀や未熟♂は全身地味なオレンジ色で、特に模様などもなく、キトンボやオオキトンボなどにも結構似ていて、1頭だけで変な所にポツンといたりすると「えっ?これ何だっけ・・・??」と思ってしまったりする。上から見た時ショウジョウトンボの腹部は太くてくびれがなく、笹葉型に見えることなどが特徴になると思うが、私を含めトンボ好きのほとんどの人はショウジョウトンボの♀で一度は迷った経験があるのではないだろうか?
