ネキトンボ
2002. 8. 26 神奈川県
成熟すると全身真っ赤になり、翅の付け根が広く色づく大きなアカトンボ。胸に太い黒帯があるのが大きな特徴。木立に囲まれた池沼に住み、かつてはかなり稀な種だったそうだが、近年よく見つかるようになり、地域によっては決して珍しい種ではなくなっている。

タカネトンボを求めて訪れた小池に到着すると、真っ赤なトンボが複数飛びまわっているので、肉眼で見てああショウジョウトンボか・・・と思いながら一休みしていた。しかし直後にカップルが飛来し、連結したまま産卵し始めたので、あれれ?ショウジョウはこんなことするんだっけ?と思ってよく見たらネキトンボだった。昨年似ているので要注意、などと自分で書いておきながら、またやられてしまったことになる。実際はその気で見れば結構違うのだが、油断しているとやっぱりこうなってしまう。そういえば随分前、ここの上の尾根で生まれて始めてネキトンボの未熟個体を見たのを思い出した。

結構長いホバリングをしていたので、飛翔撮影しようと思ったが、意外に岸に寄ってくれず難しかった。・・・と、しばらく見ていてふと馬鹿なことを思いついた。いつも持ち歩いてる三脚の真っ赤なストラップが、うまい具合にぼろぼろにほつれているので、これを枝にくくりつけて振ったら寄ってくるだろうか?と。ものは試しと、ちょうどトンボ程度の大きさにちぎり、拾った枝にくくりつけて小刻みに震わせてみたら・・・本当に寄ってきたのだ!!とはいえ片手に枝、片手にカメラではやりにくく、タイミングが難しい。それにタカネやコシボソが目的で来たので、バッテリー切れが怖くてそうそうストロボも炊いていられない。それでも数枚はちゃんと撮れていて、いやはや変な撮影方を思いついたものだと我ながら感心してしまった。しかしこれ、端から見るとかなりマヌケなはずなので、人目のあるところではあまりやらないほうがいいかもしれない(笑)。

で、タカネトンボもどうもあまり出てきてくれないので、今度はネキトンボの静止を撮ろうと、草に止まっている個体にそーっと近づいたら、なんか形が・・・よく見たらなんと今度は本当にショウジョウトンボだったのだ。しかもネキトンボが近づくとすぐに反応して飛び立ち、縄張り争いになる。これではややこしいはずだ・・・。

腹部がショウジョウトンボより微妙にくびれており、複眼の色もやや濃く、足は黒い。胸の黒帯を見るのが一番手っ取り早いが、すぐに翅を伏せてしまうので、上からは意外と見えないことが多い。
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▲ショウジョウトンボ 2002.7.7
近くから見ても黒い部分が全くないと言ってよく、脚まで赤い。腹部はほとんどくびれがなく、笹葉型に見える。翅の赤い部分はやや少ない。
