コヤマトンボ
2002.6.19 神奈川県

春から初夏にみられるエゾトンボの仲間で、サナエトンボ類などが発生する郊外の綺麗な川にでかけると、川面の上を往復飛翔しているのがよく見られ、中流域のトンボの中ではまだ比較的普通といえる。しかし大抵ほとんど飛びっぱなしで、とまっているところはなかなか見られない。
 
 以前からサナエトンボ類を探しに初夏の川に出かけるとあちこちでよく見かけたが、決まって川の上を高速で飛びまわるばかりで、これじゃあとても写真なんか撮れないじゃないか、と思っていた。去年あたりからデジカメでトンボの飛翔写真が撮れることに気付いたので、いつか撮ってやろうと思っていたのだが、それにしてもやはりコヤマトンボは難関であった。この日アオハダトンボを撮影していると、コヤマトンボもしょっちゅう付近を徘徊しているので、今日こそは撮ってみようと撮り始めたのだが、なにしろ一直線に駆け抜けていき、ホバリングなどまずしてくれない。ゆっくり近づいてくるように見えても、いざ目の前に来ると気配を察してか急にスピードを上げたりする。大半空振りばかりで、ずっと川の浅瀬に立って待っているのも非常に疲れた。この日は飛翔撮影は予定していなかったこともあり、バッテリー残量も心配になって切り上げたが、ほんの数枚はそこそこまともなカットが撮れていた。

 


 
▲時々あるのだが、撮影中いつのまにかデジカメの強制発光がOFFになっていて、自然光撮影になってしまっていた。さすがにちょっとブレているが、おかげで背景が暗闇にならず、コヤマの飛ぶ初夏の川の雰囲気が出てくれていた。ちなみに池で見られるオオヤマトンボはそっくりだが、腹端部上面に小さな黄色い斑がある。この写真ではそれがないことが判る。また角度によって印象が違って見えるが、腹部は先の方がオオヤマトンボより急に膨らんでいるような形に見える。



♀ 2001,8,24 神奈川県

 この日はコシボソヤンマの撮影に挑戦していて、夕方最後の追いこみ?にかかっていたところ、いきなりこの♀が目の前に産卵に降りてきたが、あっという間に先ほどから撮ろうと奮闘していたしていたコシボソヤンマにつかまり、水中に叩き込まれて溺れてしまった。しかしこの日一日コシボソヤンマに空振りシャツターを切りすぎていたので、四枚ほど撮ったところでデジカメの電池が切れてしまった。こんなことはめったにないのでもう少し色々なカットを撮っておきたかったのだが・・。羽が乾けば飛べそうなのでその場に放って帰ってきたが、ただでさえかなり老熟していたのでいずれにしろ先は長くないだろう。しかしこんな場面を目の当たりにすると、川がちゃんと生きている感じがしてなんとなく嬉しかった。時にこのように晩夏でも残っている個体がいるようである。