コシアキトンボ 2002,6,28 神奈川県

   東京都心部の庭園などの薄暗い池でも普通に見られ、そういった場所ではシオカラトンボよりむしろ本種の方がたくさん飛びまわっていることが多い。未熟期には池から少し離れた林間の空間を多数の個体が飛び続けているのがよく見られる。多少水が汚れても平気なようで、都会の公園池の最普通種になっていることも多い。独特のは配色で判りやすいトンボだが、♀や未熟な♂は"腰"の部分が黄色い。
 
▲♂ この♂は曇っていたせいか珍しく随分のんびり止まっていた。ここはこの日初めて訪れたが、平地の住宅地にしては珍しく植生の豊富な自然度の高い池だった。トンボの個体数も比較的多かったが、水があまりきれいでないせいか、コシアキトンボが一番目立っていた。
 
 
▲一見単なる白黒のトンボに見えるが、近くで見るとこのように赤紫の微妙な光沢を放っている。トンボの色彩にはこうした隠し味のあるものも多い。昔初めてマクロレンズを買ってトンボの撮影に出掛けた時、一見地味なアジアイトトンボの♀をファインダーで覗いてみて、その複雑な色合いに驚嘆した記憶がある。

▼2001,6,27


▲ここは神奈川県に多い丘陵地の公園池の一つだが、ここもやけにトンボの少ないところだった。雑木林に囲まれた池にガマが茂り、どう見てもトンボが沢山いそうなのだが・・・。朝方産卵していたらしいマルタンヤンマ♀が1頭ガマ原から飛び立って行き、その後シオカラ、コシアキ、コフキが見られたがいずれも数は非常に少ない。特にコシアキトンボは、東京でよくトンボを見ていた頃の感覚からすると、とにかくそこら中を乱舞しているものという印象があるのだが、ここで見たのはたったの♂2頭だった。比較的数が多かったのは隣接した菖蒲田のオオシオカラトンボだったが、それにしても近年神奈川東部の公園はこういった感じのところが多い。
 

 普段は飛んでいる時間が長く、普通に見られる割には撮影しづらい種だ。この時も一頭でいる分にはそれでもまだのんびり飛んでいて時々草に止まったりもしたが、他の♂が縄張りに侵入しようものならたちまち落ち着きがなくなった。まずしばらくお互いににらみ合いながらホバリングを続け、やがて一気にはるか高空まで追い上げて視界から消える。やれやれ追い出したとばかりにもとの場所に戻ってくるのだが、案の定侵入者はすぐに戻ってきてまたにらみ合いが始まる、この繰り返し。当人(?)たちは必死だが、端から見ているとなんともご苦労な話だなぁと思ってしまう。