チョウトンボ
2001, 7,
8 東京都
植生の豊かな沼などで夏に見られる大変特徴的なトンボ。昔に比べると激減したようだが、好適な環境の多く残るところではまだ比較的普通種と言える。また近年再び見られるようになったという地域もあるようだ。
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ここは東京の低地の池で、中央にガマ原があり、その他は沈水植物が繁茂しており、チョウトンボもかなりの個体数が見られた。挺水植物に止まって縄張り活動中の♂は、翅を左右にグリグリと傾けるような動きをよくするのだが、この時夏の日差しを浴びた翅が虹色に輝き大変美しい。東京下町などというとトンボなどいそうなイメージではないかもしれないが、もともとこの地域はは荒川・江戸川下流のデルタ地帯であり、本来はチョウトンボの好むような沼地の多い低地だったと想像できる。ここでは他にムスジイトトンボとコフキトンボがかなり多く見られた。一方私の住む川崎市の丘陵地は一見自然がより多く残っているようにも見えるが、実はこの公園で見られるような低地の沼地に多い種は現在ほとんど見られない。一方、チョウトンボはこの幅広の翅で風に乗って、かなり遠方まで標行することがあるらしく、私も海岸で鳥見中に何度も見かけたことがある。チョウトンボといえば沼のイメージしかなかったので、砂浜や干潟、或いは水平線と白波をバックにヒラヒラ飛んでいるのを見ると、一瞬黒いビニールの切れ端が飛んでいるのかと思ってしまったのだが、こういう個体が運良く条件の整った沼に辿り着くと、そこを新天地として住みつくことがあるのだろう。ちなみに自宅近くの公園にも一度だけこのような個体が迷入してきたのを見たことがあるが、やはり何かが気に入らなかったらしく定着してはくれなかった。
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▲♀金緑色型