アオハダトンボ
2002.6.19 神奈川県

 ハグロトンボより一足早く現れ、青く輝く翅が大変美しいが、生息地ははるかに限られ、水の綺麗な川の中流域で見られる。安定した生息地では川辺に群れ飛んでいるが、隣の別の水系にはまったくいない、といったケースも多いようだ。ハグロトンボより一回り小さくややコンパクトな感じがし、♀は翅に白い偽縁紋があるのがよい目印になる。



 土手を降りて川に入るとミヤマカワトンボ数頭と完熟したダたビドサナエが縄張りを構えているのが目に入り、コオニヤンマがあちこちに見られ、コヤマトンボが複数川面を徘徊していた。すると1頭のコオニヤンマが飛びたち、なにやら黒いものをわしづかみにして去っていった。ハグロトンボかと思ったが、一瞬青く光ったようなので、どうやらアオハダトンボらしい。そこで付近の川岸を探すといくつも♂が縄張りを張っているのが見つかった。このようにトンボの影が濃い自然に恵まれた川は今やかなり貴重な存在だ。


 最近のデジカメは大変よく写るのだが、それでもアオハダトンボを肉眼で見た美しさはなかなか表現できないものだ。上の写真のような翅を開いたところを撮ろうと、中腰でしんどいのを我慢してしばらく粘っていたが、シャッターを切る度に何度もフェイントをかけられ、羽を閉じた同じようなカットを散々撮らされてしまった。



 

♀神奈川県

▲以前はアオハダトンボがどこで見られるのか全く知らなかった。何か川のトンボが見られないかとあちこち歩いていて初めて偶然生息地にぶつかった時のもの。