黄昏シルエット図鑑

 黄昏観察入門のちょっとした参考にでもなれば、というわけで夏の夕暮れを彩るヤンマたちを並べてみた。全くの思いつき企画なのであまり写真が揃っていないし、今一つ写りもよくないが、夕暮れ時は実際見てもそんなにはっきり見えないので、かえってリアリティがある・・・かもしれない(笑)。黄昏飛翔は空バックでは色が見えず、しかも速くて大変だが、飛び方の癖や時間帯などの違いもあるので、何度も見ているとある程度見分けられるようになる。追うのがさらに大変だが、できれば森をバックに飛ぶところも見て、色も合わせて確認するとより正確に判るようになる。もちろん双眼鏡があるとぐっと便利だ。
▲オニヤンマ♂ 大きくて腹部が長い。ヤブヤンマ♂と紛らわしいが、下から見ると腹部後半が膨れているのが目立つ。真夏は暑すぎると昼間あまり飛ばず、朝夕に活動のピークがくる日も多い。林縁部に沿って飛ぶことが多い。 ▲オニヤンマ♀ とにかくでかい。下から見ると腹部が意外と細く、先だけちょっと膨れる。長い産卵管が見える。
▲ヤブヤンマ♂ オニヤンマ♂を一回り小さくした感じで、腹部がよりストレート。低く飛ぶと青い複眼がマルタンヤンマにも似るが、体に赤茶色味がなく、条件がよければ黄色っぽい胸と腹端(第10節)上面の1個の黄色い小斑が目える。♀は成熟するとかなり翅の色が濃くなり、腹部は太長く、先がブツッと切れたような形に見える。(しょっちゅう見ているのに撮影していなかった^^;)しばしば♂が♀の下を追尾して飛ぶのを見ることがある。
▲オニヤンマ♀ 横から見ると腹部が棒状に太長く、下から見た時と全然違う。ということは縦に扁平な形をしている、ということになる。
▲▼マルタンヤンマ♀ なんと言ってもこれが一番判りやすい。とにかく翅の色が濃く、付け根にさらに濃いぼかしが入る。腹部は太い。♂よりやや遅い時間に飛び始めることが多い。♂はこの下を通りかかると血相変えて(笑)アタックしていることがある。この色はやはり魅力的なのか? ▲マルタンヤンマ♂ ヤブヤンマより小さめで、速い羽ばたきで、やや高いところをダ−−−−ッと一気に駆け抜けていくのを見ることが多いが、時にかなり低く飛ぶこともあり目の前を青いものがびゅーんと横切って驚くことがある。翅が一様に薄茶色。ヤブヤンマも近い濃さになることがあるので大きさとプロポーションに注意。ギンヤンマは大きさなどが似ているが、やや腹部が太く、翅の色付き方が一様でなく、真中付近が濃い。
ネアカヨシヤンマ♂ 腹部の付け根が太く、先が細い。翅端が濃く色づく。角度等によってヤブヤンマと紛らわしいが、たまたまヤブヤンマと喧嘩になった所を見たら、やはりネアカヨシヤンマが一回り小さく、ヤブヤンマははっきり腹部の付け根が細く見えた。アオヤンマはかなり形が似ていて、また老熟すると翅の色づき方も似てくるようだ。ネアカヨシヤンマのほうが大きめでやや長い印象はあると思うが、シルエットだけではかなり難しそうだ。