カワトンボ
 

橙色型♂ 2002.5.21 神奈川県

 


 水の綺麗な流れに住む美しいトンボで、森の中の薄暗い細流にも、休耕田の脇などの割と明るい流れにも住んでいる。木漏れ日の中で見る橙色型♂は、まるで森にオレンジ色の明かりが灯っているようで、はっとする美しさがある。

 渓流ではミヤマカワトンボといっしょに見られることも多いが、より細い流れを好む傾向があるようだ。また平地の用水路などに多いハグロトンボに比べると丘陵地や山地の源流寄りを好む傾向がある。このような環境の違いによる住み分けも、トンボ観察の面白さのひとつだろう。

 本来小さな流れのあるところでは最も普通に見られるトンボで、サナエトンボ類と違って高い樹上などに上がらず、流れの周辺にいることが多いので観察しやすい。しかし私の住む神奈川県東部では減少が著しく、やっと残された谷戸の流れで細々と生き残っているようなところが多い。また公園化が打撃になってしまう例もあるようだ。それにしても初夏になってもカワトンボのいないせせらぎというは何とも淋しい気がする。

※カワトンボはいくつかの種に分けられており、近年もDNA分析等から分類や呼び方が変更されたりしています。私はこの辺りに関しては今のところ勉強不足ですので、ここでは仮にまとめて「カワトンボ」としています。


透明型♂
2002.5.19 神奈川県
 

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