クロワカモメ Larus delawarensis   2005.12.9 カナダ・ナイアガラ


嘴に太く明瞭な黒帯があるのが最大の特徴。嘴および全体の構造はカモメに比べて幾分大型カモメ的にがっしりして見える個体が多い。頭の斑は胸部まで広がらないのが普通で、質は細く鋭い傾向。背中の色はユリカモメとカモメ・セグロカモメの中間程度で個体差がある。三列風切の白色部は狭い傾向。初列風切のミラーは小さめで、先端部の黒がカモメより大きいことが多い。


嘴の黒帯は近くで見ると意外に複雑な形をしている。


この個体は嘴の黒帯の中、上嘴・下嘴の接合部分に黄色い線が入り、黒帯が割れているようにも見える。このパターンの個体もよく見られ、また同一個体でも光線状態や見る距離等によってこのように見えたり見えなかったりする。


嘴の黒帯が広い個体。クロワカモメに限らず、カモメ類の多くでは嘴の黒色部は冬羽ではより発達し、夏羽では減退/消滅する傾向がある。この時は12月上旬という時期のため嘴の黒斑はこの個体のようにかなり太い個体が比較的多く見られたが、特に繁殖期のコロニーの画像でははるかに幅が狭いもの、ムラになったりぼやけたものがしばしば見られる。Olsen "Gulls of Europe, Asia and North America"にも、嘴の黒帯は冬羽(8/9月-3/4月)で9-12mm、夏羽(3月-9/10月)で5-10mm、特に繁殖後期には稀に黒帯が減退して“subterminal spots"になると記述されている。


虹彩は圧倒的多数が淡色。黄白色や淡黄褐色などに見える個体が多いが、右の画像のようにいくらか濁った色の個体もいる。このような個体は特に遠目では一見かなり暗色に見える。










上嘴の黒色部が嘴峰部で長く伸びている、少し変わったパターンの個体。




カモメに多く見られるように頭の褐色斑が胸の下部まで広がっている個体。クロワカモメではこのような個体は少なく、大多数は斑が首から上に偏っていて胸部はほぼ無斑純白。


左はアメリカセグロカモメ(smithsonianus)。