クロワカモメ Larus delawarensis

アメリカで観察、ビデオ撮影したクロワカモメの映像を、波崎の個体を観察する際の参考のために公開します。
ビデオからデジカメで取込んだ画像のため、決して画質は良くありませんし、実際よりコントラストが強く、微妙な
色調、トーンが出ていませんが、識別には充分参考になると思います。

1997. 12. 24  ニューヨーク・セントラルパークでのビデオからの画像

この個体はやや大きめで、嘴が比較的長く、♂かもしれない。三列風切の上2枚の羽毛がずれて、大きな白色部が露出している。 この個体はやや小さめで、くちばしもクロワカモメとしては小さい方で頭も丸く、♀かもしれない。


波崎のクロワカモメ : 2002年1月19日
 

頭の斑はカモメに比べてぼやけず明瞭な傾向があり、地の白とのコントラストが強く、線状ではなく丸斑になっている個体がよくいるが、斑の質や形状にはかなり個体差がある。

スティンソンビーチ

    セントラルパーク
この個体の斑は太めで柔らかい斑。画像にはうまく出てないが、斑の周りもうっすらと淡褐色の色が付いている。また、後頚部では点状ではなく太い筋状になっている。後方はアメリカオオセグロカモメ。 第一回冬羽:この2個体は斑の質がはっきりと異なる。手前の個体のタイプが多いが、
後ろの個体のように、首の斑がぼやっと潰れている個体も少なくない。
成鳥冬羽 
三列風切の白が比較的広い個体。
第2回冬羽 
カリフォルニア州 スティンソンビーチ

この個体も三列風切の白色がかなり広く見える。

 
1999.12.5 カリフォルニア州 スティンソンビーチ
三列風切の白色部の幅は羽毛の重なり具合による見え方の違いだけでなく、実際に個体差もかなりある。手前の個体では非常に狭いが、奥の個体ではかなり広く、カモメとオーバーラップしていて、カモメの狭めの個体よりはやや幅広く見える。
上面の灰色の個体差の例。ほぼ同じ角度、光線状態にもかかわらず、右の個体の上面はかなり濃く見える。ビデオで動いている状態を見ても左の個体より濃く見える。右の個体の頭の斑は多めで、カモメに似て褐色みを帯びている。この他にもアメリカの写真図鑑やweb上には時々上面の色が非常に濃く見える個体の写真がみられる。
この個体の三列風切の白も比較的広い。

 
セントラルパーク
1999.12.5 カリフォルニア州 スティンソンビーチ
クロワカモメのミラーは平均してカモメより小さく、P9のミラーを欠く個体もいるが、この個体のようにしっかりと2個のミラーがある個体もごく普通である。P9のミラーは波崎個体のほうがむしろ小さい。平均的なカモメ成鳥のミラーは波崎個体より明らかに大きい。

2002.1.20波崎