ホイグリンカモメ Larus heuglini
Jan. 12th 2005, Barka, Oman



虹彩の色も変化が多く、このように中程度に暗色のマダラが入り、遠目には暗色に見えるという個体もごく普通に見られた。ちなみに嘴に黒斑が出る確率はvegaeよりは明らかに高いように思うが、ない個体も普通に見られた。



上の個体の脚
脚の色も中東ではもっと真っ黄色に近い個体が多いのかと想像していたが、案外曖昧な色の個体が多かった。特に指や水掻きはオレンジや肉色がかる傾向がある。この個体の脚の色も日本で見るホイグリン系によくある色合いで、vegaeのピンクと並ぶと黄色く見えるだろうが、ウミネコと並ぶと一見肉色やピンクにも見えてしまうといったタイプだと思う。しかしもちろんセグロカモメ(vegae)と全く同じ純粋なピンクという個体は成鳥では見かけなかった。



この個体の脚は比較的はっきり黄色い。上面の色もそれなりに濃く見える。


P10が旧羽脚は黄色いが、嘴と比べると明らかにオレンジがかっているのがわかる。

上と同一個体。この個体は初列風切の黒色部の内側に三日月状の白色部が比較的目立つ。この白色部はホイグリンカモメではほとんどないか、細くてあまり目立たない傾向が強く、セグロカモメでは太い。しかしやはり個体差があって、このように中東のホイグリンカモメでも比較的目立つ個体もいるようだ。


赤斑が上嘴に及んでいる個体。嘴の赤斑は大きくて時々このような個体も見られるのも、日本で見るホイグリン系と同様の傾向。初列風切はこの個体では新羽が伸びる前に早い段階で旧羽が抜けてしまっている。


これがもし日本であれば、この個体はこの画像一枚ではことによるとセグロカモメ(vegae)で済まされてしまうかもしれないし、少なくとも日本では「ホイグリンカモメです」とはさすがにちょっと言いづらいだろう。しかし換羽は比較的遅いし、脚の色もvegaeと同じピンクではなく黄色味はある。頭の斑の質もどちらかというとホイグリン的。P10のミラーも標準的なセグロカモメよりは小さい。


こちらは脚も黄色く、背の色も濃く、頭の斑も少ないので、セグロカモメとはかけ離れて見える個体。P10のミラーはかなり小さい。初列風切の突出も大きく、小柄でスリムな体形に見える。ただし一方で逆にこのような個体はヨーロッパのニシセグロカモメに酷似してくることになる。