最新・カモメ情報 2015.2.21 皇居  M.Ujihara

カモメ類の数はあまり多くないが、午後1時前にアイスランドカモメ亜種kumlieniが飛来。20分ほど観察できた。


アイスランドカモメ 亜種kumlieni Larus gloucoides kumlieni  第4回冬羽
連年渡来している個体。初列風切を含めて全体に羽色がかなり淡色なため、飛んできた時の色彩面の第一印象はカナダカモメよりもシロカモメ×セグロカモメに近かった。第4回冬羽になって一気に羽色が成鳥に近づいたが、尾羽に依然褐色斑、初列風切にも多少褐色味があり、実年齢の割には若い特徴が残るこの個体の傾向が今年も継続している。現時点でも初列風切の白色部は十分多いが、年齢を考慮すると各羽先端の白斑は来年さらに大きくなる可能性がある。


初列風切の斑紋は黒ではなくスレートグレーで、年齢が若いせいか多少褐色味を帯びている。カナダカモメより明らかに白色部が多く、畳んだ状態でも白いタングが大きくはみ出して見える。


P9とP6のサブターミナルバンドは白い軸により二分されている。



手前のセグロカモメと比べて嘴の小ささが目立つ。初列風切のトーンの差にも注意。









昨年3月の同個体(左)との比較 
昨年はP9にミラーはなかったのでどうなるか注目していたが、今年は一気に巨大なミラーが出現した。しかも多くのカナダカモメのような内弁の暗色部の張り出しがほぼないため、ミラーはそのまま境目なく基部の白色部に幅広くつながっている。このミラーは今のところ外弁には抜けていないが、この点も今後変化する可能性が十分ある。P10もミラーが拡大して先端の暗色部がほぼなくなっている。



飛翔時は嘴が小さい割に翼が長く尖った印象がよく目に付いた。右はセグロカモメ。



カナダカモメ  Larus thayeri  第4回冬羽
こちらも毎年渡来している個体。




今のところ初列風切の暗色部は狭い方でははないが、ただし年齢の割には先端の白斑が大きい。第1回冬羽時はカナダカモメとしては初列風切は淡く、全体の色調は一様でややワシカモメに似る個体だった。最終的には暗色部が減ってkumleniとの中間的なパターンになる可能性もある。