最新・カモメ情報 2014.4.5 皇居  M.Ujihara

カモメ類はかなり減少していて、断続的に入っては来てもなかなか群の規模が大きくならない。カナダカモメ1羽とシロカモメ2羽などが見られた。


カナダカモメ Larus thayeri 第3回冬羽










シロカモメ Larus hyperboreus 成鳥夏羽






シロカモメ Larus hyperboreus 第1回冬羽







シロカモメ×セグロカモメ? Larus hyperboreus X Larus vegae? 
13時24分ごろ、水面上で羽ばたいた翼のパターンが目に入り存在に気付いた。これまで見た多くのシロカモメ×セグロカモメと比べると、初列風切上面の白色部は特に大きくなく、またグレーのぼかしもなく白と黒に分かれている。背中の色もそれほど極端に淡く感じなかった。このため全体にスカンジナビアに分布するヨーロッパセグロカモメ※の基亜種Larus argentatus argentatusに酷似していて興味深い。近年オオセグロカモメが北米東部やヨーロッパで見つかっていることを考えると、argentatusが日本に渡来する可能性もないとは言えないのでこのような個体には注意したいが、一方でシロ×セグロのバリエーションでargentatusによく似た個体が生じうると思えるのでここはやはりなかなか難しいところ。※和名はとりあえず英名「European Herring Gull」を直訳した。




初列風切の黒色部は概ね5枚(P10-P6まで)で、よく見ると右翼はP5外弁に小さな黒点がある。P10にはサブターミナルバンドがなく、ミラーと先端部の白は完全に融合している。P9もカナダカモメ風にミラーとタングの白がつながっている。全体にセグロカモメより白色部が多いが、それでいてパターンは白黒に分かれていて、黒〜グレーに至るぼかしが見られず、各羽先端の白斑も大きくない点が多くのシロ×セグロと異なり、argentatusと同じようなパターンに見える。ただしヨーロッパの画像で見る多くのargentatusより内側初列風切先端の白色部がやや広いようには感じる。個体差や撮影条件による見え方の差もあるので難しいが、この点がもしかするとシロカモメの影響を示唆している可能性はあるかもしれない。





虹彩は淡い黄色、眼瞼はオレンジ色。この点はシロ×セグロとargentatusどちらにも合致する。