最新・カモメ情報 2014. 3. 24 皇居

アイスランドカモメ 亜種Kumlieni Larus glaucoides kumlieni 第3回冬羽

これまではたいてい10〜15分程度の滞在だったが、今回は30分ほど観察できた。


周囲のセグロカモメより一回り小さく、特に嘴が小さい。




右奥は同年齢のセグロカモメ。嘴のサイズの差に注目。


手前はオオセグロカモメ成鳥夏羽


後方はシロカモメ成鳥夏羽、手前はセグロカモメ成鳥冬羽 。前後の2種に比べて嘴が明らかに小さい。




頭の羽毛をピタリと寝かせると頭部が小さくなり、相対的に嘴は大きく見える。しかし目とのバランスでは十分短く、同条件でのセグロカモメやシロカモメの嘴はもっと長大に見える。

セグロカモメ(下)との比較
目と嘴の比率に注目。目が概ね同サイズになるように並べると、嘴の大きさの違いがよくわかる。








初列風切は灰褐色。






 


カナダカモメ第3回冬羽2個体との初列風切の比較
同年齢でも成鳥的な特徴の発現には個体差がある。中央の画像のカナダカモメは成鳥に近い特徴が出ている個体。今回のkumlieni(右)は成鳥的特徴の発現が遅いため、ミラーもまだ発達していないが、全体のトーンはカナダカモメより明らかに淡く、各羽の先端に幅広い淡色羽縁がある。斑紋はP6(外から5枚目)でかなり不明瞭。P5にもかすかな斑はあるものの一見気付かないレベル。

この個体の初列風切のパターンは、銚子で2009年の第1回冬羽から観察され、最終的にカナダカモメとkumlieniの中間的になった“2号”“3号”個体の同年齢時より斑紋は明らかに淡く範囲が狭いので、成鳥時のパターンは問題なくkumlieniの範疇に収まることが予想される。ただしミラー等の発達は遅い個体なので、来年以降継続観察ができればまた改めてその都度パターンを評価してみたい。