最新・カモメ情報  2014.3.11 皇居

アイスランドカモメ
亜種kumlieni Larus glaucoides kumlieni 第3回冬羽

昨年第2回冬羽で観察されたこの個体。2月17日と3月9日にも観察され、3月2日には千葉県市川市の行徳野鳥観察舎前で同一と思われる個体が観察されている。銚子で2009年の第1回冬羽から観察され、最終的にカナダカモメとの中間的になった“2号”及び“3号”個体の同年齢時より初列風切の暗色の斑紋は明らかに少なく淡いので、成鳥時のパターンは問題なくkumlieniの範疇に収まることが予想される。ただミラー等の発達は遅い個体なので、来年以降継続観察ができればまた改めてその都度パターンを評価してみたい。 


カナダカモメによく似た大きさ・体型ながら全体に明らかに淡色。この個体は全体に年齢の割に成鳥的な特徴の発現が遅いようで、一見第2回冬羽とかなり紛らわしい。昨年も第2回冬羽としては上面のグレーの面積がかなり小さく、嘴の黒色部も多かった。




嘴が短い割に初列風切の突出が大きい。初列風切各羽先端は幅広く白い。


セグロカモメより小柄で嘴も小さい。






今のところ初列風切は概ねP10からP6まで5枚に暗色斑が見え、6枚目(P5)の斑は昨年はあったが今年は一見気付かないくらいに消えかかっている。また5枚目(P6)の斑も昨年よりかなり不明瞭になっている。ミラーはP10の一個のみで、この点は昨年と変わっていない。kumlieni第3回冬羽ではP9にもミラーが出現する個体が一般的だが、海外の画像を参照すると、この個体のように全体に第2回冬羽に近い特徴を残している場合、第3回冬羽でもP9のミラーを欠く個体がいくつか確認できた→参考個体1参考個体2(上から6枚目)






左のセグロカモメの翼端の黒さと比べるとこの個体の淡さがよくわかる。角度の関係で翼の表面積は一見大きめに写っているが、頭部や嘴を左や右下のセグロカモメと比べると明らかに小さいことがわかる。