最新・カモメ情報 2014.3.7 皇居

今期初の皇居でのカモメ観察。個体数は例年並みに入っており、昨年と同じカナダカモメ3個体とモンゴルセグロカモメ第3回冬羽などを観察することができた。


カナダカモメ(or Xアイスランドカモメ?) Larus thayeri(x kumlieni?)  成鳥冬羽
昨冬
銚子皇居で続けて観察された個体。


明らかに小柄で、背中の淡さもよく目につく。右2羽はセグロカモメ。


右翼P6が欠損している。


今回2014年3月7日(左)と、2013年4月1日の同個体
黒色部の枚数は5枚で、大よそのパターンは同じだが、今年はP10のサブターミナルバンドがやや縮小し、P9の白色部が明らかに増大している。P9に関しては昨年は特に左翼がカナダカモメとしては特異(ややセグロ似)なパターンだったが、銚子での観察時にやや若い個体(4or5回冬羽)のように見えたことから、今期白色部が増えることもいくらか予測していた。なおこの個体は初列風切の斑紋が5枚しかなく各羽先端の白斑も大きめ、背の色もカナダカモメの中でも淡い方、サイズも小さめで嘴も短い方なので、全体にややアイスランドカモメ亜種kumlieni寄りの特徴を持っている。




カナダカモメ Larus thayeri 第3回冬羽
一昨年第1回冬羽で渡来し、昨年は第2回冬羽で観察された個体。第2回→第3回で思いのほか羽色が成鳥に近づいた印象だが、この辺りの進み方はかなり個体差があるようだ。虹彩が淡くなっているのでさすがに可愛らしいイメージがやや減退した感もあるが、少し引いた視点でセグロカモメとの比較すると、明らかに小柄で嘴が小さい、いかにもカナダカモメらしい形態は相変わらず。


カナダカモメ Larus thayeri 第3回冬羽


カナダカモメ Larus thayeri 第3回冬羽
体が一回り小さく、特に嘴が小さい。背の色の淡さ、一様な襟元の斑も典型的。


 
カナダカモメ Larus thayeri 第3回冬羽
初列風切のパターンも典型的なカナダカモメのもの。




カナダカモメ Larus thayeri 成長冬羽
こちらも連年渡来している成鳥冬羽。


カナダカモメ Larus thayeri 成長冬羽 (右)とセグロカモメ。
頭部や嘴が周囲のセグロカモメより明らかに華奢に見える。


P9の黒色部はカナダカモメとしては比較的太めなので、翼先の開きが少ない場合には一見ややセグロカモメに似たパターンに見えることがある。






モンゴルセグロカモメ Larus (?) mongolicus 第3回冬羽
昨年第2回冬羽で観察した個体と同一と思われる。頭部形状や顔つきが全く同じであり、その他も加齢による羽色変化以外に相違点が見当たらない。発見時は頭の白さと後頸の斑の鋭さ、比較的淡めですっきりとして背中の色の組み合わせが目に付いた。比較的小柄で頭が丸く、雌の可能性が高い。




初列風切の黒色部はP10からP4まで7枚(ただし加齢により6枚になる可能性もまだある)。足の色は淡いピンク。


    参考:モンゴルセグロカモメ 第3回冬羽 2006.12.8 上海