最新・カモメ情報 2012.3.15 皇居

カモメ類の数は前回6日よりかなり少ないが、カナダカモメなどを観察できた。シロカモメは1羽が上空を飛んだが濠には降りなかった。




カナダカモメ Larus thayri
今期しばしば観察されている小柄な第1回冬羽。




 

カナダカモメ×アイスランドカモメ?
 Larus thayri X L. glaucoides kumlieni ?
かなり羽色が一様な個体で、遠くに降りるところが目に入った時点ではワシカモメかと思ったほど。全体に淡色で初列風切の羽縁も太いので、アイスランドカモメとの雑種/中間個体の可能性がある。



サイズは冒頭のカナダカモメほど極端に小さく見えないが、セグロカモメに比べて嘴は小さく、いかにもカナダ/アイスランド的な顔つきが目を引いた。


外側初列風切・次列風切・尾羽はワシカモメよりは暗色で帯状に見えるが、平均的なカナダカモメのそれより弱く目立たない。


 

モンゴルセグロカモメ
 Presumed Larus [vegae/cachinnans] mongolicus
頭は目の周囲や後頸に僅かに斑がある以外ほとんど白い。嘴に黒斑があり、赤斑は下嘴上辺から離れている(―繁殖地のバイカル湖での調査結果でもこのような個体が多いという)。初列風切の突出は比較的大きい。




初列風切の黒色部は7枚に見えるが、よく見ると8枚目(P3)にも微小な斑がある。初列雨覆にも黒斑がある。以上のいずれの特徴も個体差やオーバーラップが多いため決め手にはならず、特にこれから春先の識別はかなり難しくなるが、少なくとも総合的に見てモンゴルセグロカモメ的特徴をよく備えた個体と言える。


 

モンゴルセグロカモメ
 Presumed Larus [vegae/cachinnans] mongolicus
嘴に黒斑はないが、嘴と翼が長めで頭が白い。

 

初列風切の黒色部はP4まで7枚。




セグロカモメ Larus vagae
セグロカモメは3月中旬のこの時期でもまだまだ頭に斑のある個体が大多数を占める。ただし頭が白い以外の特徴はセグロカモメと思われる個体も中には見られ、モンゴルセグロカモメとの識別は個体によってはかなり難しい。初列風切はモンゴルセグロカモメや‘タイミルセグロカモメ’より短い傾向がある。


セグロカモメ
 Larus vegae