最新・カモメ情報 2012.2.28 千葉県銚子市 

カナダカモメ Larus thayeri  第1回冬羽

カナダカモメは第1回冬羽だけで10個体を確認。一見似た感じの個体も多く、最大6個体が同時に入り乱れていたので、現場での正確な個体の把握は困難。帰宅後画像を詳細に検討してようやくこの個体数を把握できた。

A

全体に暗色傾向で換羽済みの肩羽がかなり一様な灰色に見える個体。頸部や脇羽もかなり換羽している。


B

こちらもかなり暗色の個体で、アメリカセグロカモメを小さく華奢にして初列風切の黒味を弱めたような印象に見える。Aより模様の粗さが目立ち、換羽はやや遅い。


隣にセグロカモメが来るとサイズの小ささがより際立っていた。




C

大雨覆の模様のきめの細かさが目立つ個体。左翼P7の先端が小さく割れている点も画像整理の際の個体識別に役立った。ただしこの点が今後も使えるかどうかは不明。





D 


2月13日B個体と同一。2週間経過しているが、あまり目立った変化はないように見える。


 
E

大雨覆先端の白っぽく一様な部位が目立つことなどが、似た他個体との区別に役立った。


 
F

13日B個体と同一。中央尾羽が換羽しているので個体識別はしやすい。右翼の三列風切1枚と左翼の次列風切1枚も換羽しており、その割に肩羽の換羽はあまり進んでいない。かなり換羽の進行が変則的な個体のようだ。



G

体は比較的淡色で柔らかいトーンが目立つ個体。肩羽の換羽は比較的進んでいて大雨覆は磨耗している。




  
H

比較的大柄な個体で、換羽は遅く、そのまま幼羽が擦れ始めている状態。こうした羽毛の状態の影響もあってか、Gに比べるとトーンがザラザラして硬質な印象を受けた。




I 


Hとは対照的にかなり小さい個体で、雌の可能性が高い。換羽は遅く、磨耗も進んでおらずかなり新鮮な状態。


時々周囲の大形カモメとすれ違うと驚くほどの差異がある。



 
J


中央は個体Hでその後がJ。手前はオオセグロカモメ。大雨覆のブロック状の斑紋などが個体識別の参考になった。初列風切はP7とP8の間が開いているが、こうした特徴は羽ばたきや羽繕いで直ってしまうことが多いので、その時以外はあまり参考にならないことが多い。