最新・カモメ情報
 2012.2.28 千葉県銚子市 

クロワカモメ Larus delawarensis  

2002年1月からの継続渡来。これで11冬目になる。


今回もこの状態を双眼鏡で見つけた。手前のカモメに比べて体が大きい割に逆にP10のミラーが小さく、三列風切の白色部は狭いことがわかる。


デジスコをセットして顔を上げるのを待っていたが、運悪く作業船が近づいていきなり群ごと飛ばれてしまった。咄嗟のことで顔も確認できず、飛ぶ瞬間に無意識に一枚だけシャッターを切ったが、そこにはしっかりと見慣れたあの顔が写っていた。右を飛んでいるカモメは第3回冬羽なのでミラーがさほど大きくない。左の個体の大きなミラーはカモメ成鳥の典型的なもの。




クロワカモメの背中の色はHowell図鑑の記述ではコダックグレースケール値4-5でユリカモメと同じになっていて、Olsen図鑑に至っては平均してクロワカモメの方が淡いくらいの数値になっているので、これをそのまま当てはめると銚子個体の背中の色は濃すぎるように見える。しかしながら実際には、欧米で撮られた画像を見ると逆にクロワカモメの方が濃い例が多く、過去数回の北米での観察経験からも(直接比較ではないが)平均してユリカモメより濃い印象を受けた。例えばニューヨークで撮られたこちらはユリカモメの背後に2羽のクロワカモメが写っているが、2羽ともユリカモメより明らかに濃い。例えばコダック4-5という数字自体は概ね間違っていないとしても、実際にはユリカモメは4付近の個体が多く、クロワカモメは5付近の個体が多いといった偏りがかなりあるのではないかという印象を受ける。