最新・カモメ情報 2012.2.20 皇居

今期も数百羽のセグロカモメ及びオオセグロカモメが水浴びに訪れており、その中にカナダカモメ3個体、シロカモメ成鳥1羽などを観察できた。


 

カナダカモメ Larus thayeri 成鳥冬羽
昨年何度も観察している成鳥と同一と思われるが、P10先端部のサブターミナルバンドが今年の方がはっきりしている。11時45分から12時頃まで約15分間の滞在。




 

カナダカモメ Larus thayeri 第1回冬羽
13時22分頃に上空から舞い降りてきて着水する時点でカナダカモメと確信できた。見るからに小柄で嘴も小さく、周囲のセグロカモメとの差が顕著でわかりやすい。








 

カナダカモメ Larus thayeri 第4回冬羽
2時半ごろ出現。一見成鳥のようだが、小翼羽に褐色斑があること、初列風切先端の白斑が小さいこと、嘴の黄色が地味で黒斑があることなどから第4回冬羽と思われる。あまり小さい個体ではないが、体全体とのバランス上嘴が小さく、頭の斑の質や初列風切のパターンなどから十分わかりやすかった。



この画像では透過光により初列風切が灰色に見えているが、実際にはこれほど淡くはない。




 

シロカモメ Larus hyperboreus  成鳥冬羽
セグロカモメと同大、もしくは若干小さめにも見えた。関東ではこの程度のサイズの個体が多く、アラスカ産の小形の亜種barrovianusがかなり渡来していると思われる。ただし計測値を見ると、最も大型とされる東シベリア産亜種pallidisisumでも、小形個体/雌であればセグロ大〜やや小さく見えても不思議はないようで、この辺りが亜種の識別を難しくしている。


 

モンゴルセグロカモメ Larus [vegae/cachinnans] mongolicus
2009年2月22日に観察したこの個体と同一と思われる。今回はなぜか嘴の黒斑がほとんど消失してしまっており、その点でわかりやすさがいくらか減退してしまった感があるが、それ以外ではモンゴルセグロカモメらしい特徴が依然よく揃っている。総合的に見てモンゴルとして特に問題ないように思うが、例えばもっと早い時期の観察でこれくらい頭が白く、かつ嘴の黒斑が明瞭なこのような個体と比べると、確実性がいくらか下がってしまう面は否定できない。


背中の色はセグロカモメに近いが、わずかに淡く感じることが多い。




足はかなり淡い肉色。初列風切の黒色部は右翼7枚・左翼8枚で2009年時点と変わらず。


 

モンゴルセグロカモメ Larus [vegae/cachinnans] mongolicus? 第1回冬羽→夏羽
15時20分ごろ出現。磨耗・褪色が早くて羽色が極度に白く、尾羽の帯が狭いことからはモンゴルセグロカモメでよさそうに思われるが、ただし全体に随分と模様が不明瞭で、脇羽も明瞭な縞模様に見えないなど、若干不安の残る点もあった。