最新・カモメ情報 2011.10.24 神奈川県三浦市  M.Ujihara

大形カモメ類は40〜50羽ほど。うちオオセグロカモメと'タイミルセグロカモメ’がそれぞれ10羽前後で、残りはセグロカモメ。幼羽・第1回冬羽個体は少なく、セグロ/タイミルが4羽、オオセグロ1羽。


ウミネコ Larus crassirostris  成鳥冬羽
ウミネコの冬羽のピークは秋で、真冬にはすでに夏羽への移行が始まる。このため、冬季の姿を成鳥冬羽としてイメージしていると、秋の成鳥はより嘴や足の色が地味だったり、意外に頭の斑が多かったりするので、その結果第3回冬羽と混同されやすい。


ウミネコ Larus crassirostris  成鳥冬羽(?)
嘴や足の色が鈍く、初列風切の白斑も目立たないので一見第3回冬羽のように見える。しかし初列風切を詳しく見ると、明らかに元は白斑があって摩滅したような痕跡が見られるので、成鳥(第4回以上)の可能性が高いと考えられる。またこの個体は嘴先端に異常があり、イスカの嘴のように上嘴と下嘴が交差してしまっている。健康状態に何かしら問題を抱えていることが一見第3回冬羽のように見える原因になっている可能性があるかもしれない。



ウミネコ Larus crassirostris  第3回冬羽
こちらは明らかな第3回冬羽。初列風切は磨耗しておらず先端が丸いが、にも拘らず白斑は極小で目立たず、P10〜8は無斑。嘴の黒色部は大きく赤色部はごく僅か。成鳥冬羽の個体差を見ていると第3回冬羽の識別が難しく感じることがあるが、このような第3回個体が出現するとすぐにそれとわかる。



‘タイミルセグロカモメ’ Larus heuglini 'taimyrensis'  成鳥夏羽→冬羽
毎年渡来している個体。かなり気が強く、長鳴きや首を伸ばして翼を広げて他個体を排除する行動がよく見られる。


‘タイミルセグロカモメ’ Larus heuglini 'taimyrensis'  成鳥夏羽→冬羽
上と同一。P10〜6が旧羽。





‘タイミルセグロカモメ’ Larus heuglini 'taimyrensis' 第2回冬羽 個体A(左)と個体B(右)
個体Bの方が若干背の色が濃い。

 

個体Aの飛翔。P10は激しく磨耗・褪色した幼羽。次列風切は広範囲に脱落している。


個体Bの飛翔。こちらも大体似たような換羽状態。





セグロカモメ Larus vegae 幼羽
典型的なセグロカモメ幼羽。


セグロカモメ Larus vegae 幼羽
上と同一。



セグロカモメ Larus vegae 幼羽
上の個体に比べると若干スリムな体型で模様にコントラストがある。単に個体差といえば個体差だが、見ようによっては若干‘タイミル’的な印象も受けた。






‘タイミルセグロカモメ'? Larus heuglini 'taimyrensis'?   幼羽
大雨覆、三列風切などに暗色傾向があり、全体的に‘タイミル'的印象があるが、角度や状況によっては一見普通にセグロカモメに見えることもあった。






‘タイミルセグロカモメ'? Larus heuglini 'taimyrensis'? 
肩羽のパターンや全体のjizzから‘タイミル’ではないかと思うが、内側初列風切の‘window'の抜け方などはセグロと変わらず。成長すると背の色は濃くないが少し華奢で一応足は黄色っぽい―といったよくいる個体になりそうな印象。