最新・カモメ情報
 2010.3.31 千葉県銚子漁港 M.Ujihara

カモメ類の数は前回17日に比べさらに減少。17日に増加が目立っていたカモメが大幅減、ワシカモメも減っているがシロカモメはまださほど減っていない印象。カナダカモメは3個体確認した。


モンゴルカモメ Larus (vegae/cachinnans) mongolicus 第1回冬羽
3月1日ごろから観察されている個体。3日にも観察している。この個体の場合、識別上やや気になるとすれば時期の割にそれほど磨耗が進んでいないことと、尾羽(特にT6)基部に縞が多いことの2点。しかし体型や白黒のコントラストの強い色調など全体的な印象はむしろ典型に近く見え、磨耗・褪色が進みつつあるセグロカモメの群中でもかなり異質に見える。






尾羽の暗色帯の幅自体は十分狭いが、基部は縞が多い。2006年12月に中国で観察したものや、これまで見た繁殖地や主要越冬地(韓国・中国)の画像では、T6(最外側羽)は先端部以外ほぼ無斑か僅かな黒斑がある程度の個体が大半。


参考:昨年12月29日撮影のモンゴルカモメ。12月にしてすでに三列風切先端の白色部が大半磨耗して消失している。尾羽T6の基部はほぼ無斑。




カナダカモメ Larus thayeri 成鳥(第5回)冬羽
2006年1月に第1回冬羽で見つかり、それ以来連続渡来している個体。以前ある掲示板で個体整理の際に便宜上つけた“ご子”が現在も一部でこの個体の通称となっている。今シーズンは多忙のため見られずに終わるかと思ったが、シーズン最後にしてようやく会うことができた。ただし滞在時間僅か10分であっさりと飛び去ってしまった。ほぼこれで成鳥といっていいが、来シーズンさらに嘴の黒斑が縮小したり、初列風切の白斑が拡大したりという変化があるのかどうか注目される。










カナダカモメ Larus thayeri 第2回冬羽
目の前にカナダカモメらしきものが飛んできたので咄嗟に連写したが、そのまま飛び去ってしまった。見たのがごく短時間ということと、カナダカモメとしては淡色の雨覆と暗色の初列風切の間に比較的コントラストがあり、比較物がないとセグロカモメ的にも見えるので一見ややわかりにくかった。印象としてはどうも昨シーズンのこの個体のような気がする。






カナダカモメ Larus thayeri 成鳥
防波堤上のカモメ類はかなり減っているが、その中で唯一見つかったカナダカモメ。初列風切上面のパターンは撮影できなかった。








大型カモメ類不明個体 成鳥夏羽
色だけを見ればセグロカモメ夏羽のようだが、嘴がかなり太くて顔はワシカモメを思わせ、かなり異質に見えた個体。また3月末とはいえここまで完全な夏羽のセグロカモメはあまり多くない。ワシ×オオセグロ、ワシ×セグロ、オオセグロ×セグロあたりが候補として考えられるように見えたが、距離が遠くあまり詳細な観察はできなかった。


初列風切の黒色部は比較的狭く、P10〜P5まで6枚でP5のものは外弁のみでごく小さい。右翼P5は欠損している。