最新・カモメ情報
 2010.3.17 千葉県銚子漁港
  M.Uhihara


カモメ類は全体に前回3日より少ない。カナダカモメ(kumlieniとの中間?も含む)は4個体観察。3日に何羽も見られた第2回冬羽は見られず、かなりメンバーが入れ替わっていた。



カナダカモメ Larus thayeri 
第3回冬羽
前回3日のものとは別個体で、胸から腹に斑が多い。


第3回冬羽では初列風切の白色部の発達が弱いため、この個体のように一見セグロカモメと紛らわしいパターンの個体がよく見られる。ただしよく見ると各羽の内弁が幾分淡色で、下面は白っぽい。


 

カナダカモメ Larus thayeri 
成鳥冬羽
前回3日と同じ個体。


初列風切のパターンはカナダカモメとしては標準的。黒色部はP10-P5まで6枚。


 

カナダカモメ―アイスランドカモメ亜種kumlieni中間個体? Larus thayeri-kumlieni integrade? 成鳥冬羽
2008年12月13日に観察しているこの個体と同一と思われる。初列風切の暗色部はP10-P6の5枚でやや灰色味が強く、各羽先端部の白斑も大きめ。特にP6は灰色味が顕著。これがもし北米東部だったら「残念ながらカナダカモメとするには黒色部が少なすぎる」と言われそうな個体。ただしP9外弁の暗色部がミラーによって分断されることなく太くつながっているところはカナダカモメ的か。




 

カモメ Larus  (canus ) kamtchatschensis 第1回冬羽白変個体 
ほぼ全身白色だが、尾羽と上尾筒、腰にカモメ第1回冬羽のパターンが見られ、大きさやプロポーションからもカモメとわかる。ゾウゲカモメとの違いは沢山あるが、中でも足の長さの差は歴然。日頃から色だけに頼らずプロポーションを見る習慣をつけると、このような個体に出くわした場合に戸惑うことが少なくなる。なお少し検索してみるとこの個体は1月23日及び24日、2月6日あたりに観察されているようだ。また昨年12月には北海道で同様の特徴を持つ個体が撮影されている。撮影条件が異なるため詳細な比較はできないものの同一個体の可能性が高い




 

ワシカモメ Larus glaucescens  成鳥夏羽
見事な夏羽個体。ふらっと飛んできてちょっと降りただけで結局すぐ飛んでいってしまった。

 

シロカモメ×セグロカモメ(?) Larus  hyperboreus X L. vegae?
例えば北米で観察されるシロカモメ×アメリカセグロカモメ等でも外見はほとんど変わらないことも考慮して一応(?)を付けてみたりしているが、実際は分布から普通に考えれば日本で観察されるこの手の雑種は大抵シロカモメ×セグロカモメと見るのが順当と思う。


 

ホイグリンカモメ
 Larus heuglini 成鳥冬羽  
2008年3月と11月に観察している個体。これまでの出現パターンから考えると、ここより南で厳冬期を過ごし、春秋に立ち寄っている可能性が高い。改めて特徴を詳細に観察したが、以前中東で観察したものと比べて相違点が見当たらなかった。


画面中央で3羽重なっている一番手前の背中の濃いカモメが当該個体。左隣はオオセグロカモメ。


P10はまだ伸長中。ミラーはP10の一個のみ。右翼のP5が事故(?)で欠損しているが、黒色部はP10からP4まで7枚分。


初列風切の黒色部の内側の白色部(‘moon')はP7まで細くあるようだが、それほど目立つものではない。




カナダカモメ Larus thayeri 
第2回冬羽
3日のものと同一。