最新・カモメ情報 2009.3.30 千葉県銚子漁港  O&M.Uhihara


アイスランドカモメ Larus glaucoides kumlieni 第3回冬羽

11時35分に降りているのに気づき、13時7分に飛び去った。前日の29日にも撮影されている。

 
目が大きくて嘴が小さく翼が長い、といういかにもアイスランドカモメらしいバランスがよく目立っていた。kumlieni第3回冬羽は成鳥に比べて初列風切の白色部が未発達なので、その結果カナダカモメと混同されやすい。同年齢のカナダカモメはもっと初列風切が黒っぽく、kumlieni よりはむしろややセグロカモメと紛らわしい印象に見える傾向がある。

 



 
初列風切の暗色部はP10〜P6まであり、近くで見るとP5にもごく小さな斑がある。カナダカモメに比べると初列風切のトーンが明らかに灰色で、年齢の割にP9のミラーが巨大。遠目にも一見してカナダカモメよりかなり淡色に見えた。まだ年齢が若いので、これからさらに暗色部が減退・白色部が増大することを考慮して見る必要がある。



 
上面のグレーはカナダカモメよりさらにいくらか淡い印象を受けた。この画像ではユリカモメにほぼ近いトーンに見える。なお画像のユリカモメの初列風切先端部がセグロカモメと同様の黒、それよりごく僅かにグレーがかるのがカナダカモメのトーン、ということを考慮するとこの個体の淡さがよくわかる。

 
翼上面がほとんど成鳥に近い点は第4回冬羽にも似るが、初列風切先端の白斑が小さく、嘴先端部全体が黒く、体下面と翼下面に褐色斑、尾羽にも斑があることから第3回冬羽と考えられる。


 

 
カナダカモメ第4回冬羽(左)とアイスランドカモメkumlieni 第3回冬羽(右)
両種とも成鳥に近づくほど初列風切の暗色部が減退し、白色部が増大するが、右のアイスランドカモメの方が年齢が若いにもかかわらず明らかに暗色部が少なくそのトーンも淡いことに注意。特にP9(外側から2枚目)のミラーはカナダカモメ第3回冬羽では小さく目立たない傾向が強い。



 
手前はオオセグロカモメ。

 
シロカモメ(手前)との比較。嘴と目の大きさのバランスが全く違うことに注意。



 
オオセグロカモメ(右)との比較。嘴と頭がかなり小さく見える。