最新・カモメ情報 2009.3.19 千葉県銚子漁港


コカモメ Larus (canus) brachyrhynchus


先週以上にカモメ(kamtschatschensis の数は多かったが、その中でもこの個体は静止状態だけ見てもプロポーションの印象などから一見してコカモメではと感じた。その後飛翔パターンを確認するとやはりコカモメのもので、先週のものと同一個体だった。ちなみに大きさはさほど小さく感じなかったが、測定値を見てもkamtschatschensisとのオーバーラップはかなり大きく、北米の画像でもクロワカモメと並んであまり変わらないものを見かけるので十分その範囲内と思う。






飛んでいてもバランス的に嘴が短く前が詰まったような印象を受ける。


 

この個体はコカモメ型の初列風切のパターンで、むしろ白色部が非常に大きいが、嘴は長めで頭の斑の質もあまりコカモメ的な印象を受けなかった。体下面が強くピンク色がかった個性的な個体だが、残念ながら降りているところは観察できなかった。コカモメ風のパターンを持つカモメ(kamtschatschensis)なのかもしれないが、北米のコカモメの画像を見てもいくらか嘴の長めの個体もいるのでこういう個体の識別はよく迷うところ。


 
アメリカセグロカモメ Larus smithsonianus


アイスランドカモメを撮影中、すぐ右手にいたので合間を縫って撮影した。濃厚なチョコレートブラウンの羽色が肉眼で目に付くほど突出して目立っていた。この個体の換羽の進行は遅く、3月下旬にして新鮮な幼羽に近い状態。アメリカセグロカモメの中でも日本に渡来しやすい西の個体群は一般に換羽が遅い。




セグロカモメとの比較。遠目に見ても全体のトーンがまるで違っていた。




オオセグロカモメとの比較。


悪天候でかなり暗かったが、セグロカモメに突かれて飛び上がったところが運よく撮れた。尾羽はべったりと一様に黒褐色で、上尾筒は密に縞に覆われている。外側尾羽にもう少し白い縞が多く入る個体もよくいるので、この個体のパターンはかなりわかりやすい方と言える。