最新・カモメ情報 2009.3.27 千葉県銚子漁港  M.Uhihara


アイスランドカモメ Larus glaucoides kumlieni

アイスランドカモメ(亜種kumlieni)は計3個体を観察した。アイスランドカモメは2000年〜2004年頃に何個体も観察されているが、それ以後は毎年渡来している通称“デカムリン”以外は観察されない状態が続いていた。今年は久々の当たり年。

■2014年4月追記:この個体は後年の個体識別と継続観察から、アイスランドカモメ亜種kumlieniとカナダカモメの中間個体/雑種と見るのが妥当と判断した。詳しくはこちら。


最も出現率が高い個体。今期2個体目ということで通称「2号」と呼ばれている。初認は2月1日。


右はオオセグロカモメ第1回冬羽(→第1回夏羽)








今期3個体目の通称「3号」。初認は2月21日Z氏。
2月28日に短時間観察した。今回は午前9時44分に発見したが短時間で飛び去ってしまった。

■2014年4月追記:この個体は後年の個体識別と継続観察から、アイスランドカモメ亜種kumlieniとカナダカモメの中間個体/雑種と見るのが妥当と判断した。詳しくはこちらのG

右手前のワシカモメの後ろに重なっているのが“3号”。頭部や嘴のサイズが相当違うのがわかる。ちなみにその他の小さい個体が(タダ)カモメということが一見してわかるくらいの基礎は最低限必要なので、カモメに慣れていない初心者の方はまずは普通種の観察から。


左端のセグロカモメと似た角度で立っているので、頭部や胴回りのサイズを比較すると面白い。




その後水面に飛んでいって浮いていたが、そこからさらに沖へ飛んではるか遠くなってしまったのでそれ以上の観察を断念した。
 

 

午後1時前頃、多数集まっていたカモメ類がバラけて数が減ってきたので移動しようかと思い始めた矢先、不意にこの個体が現れて頭上を飛び回り始めた。2号・3号どちらとも明らかに違うので、1月24日・25日に観察されている通称「1号」が磨耗・褪色して戻ってきたものかと思っていたが、帰宅後画像を比べるとなんと別個体だった。特に時期が進んでいるのに嘴の黒色部が逆に多くなっているのは同一個体とするには矛盾する点。というわけでこの個体は新個体4号」となる。


磨耗・褪色を考慮しても今期観察された中では淡色の個体のような印象を受けた。尾羽はカナダカモメより縞が目立つ。

 
発見時はこのように見上げる形だった。サイズとプロポーションがカナダカモメに似るが、風切がより一様に白く透けて見えるのがかなり目に付いた。


しばらく飛びまわった後防波堤に降りて羽繕いを始めたので急いでデジスコに切り替えて撮影。羽毛を膨らませたリラックス状態ということも相まって、いかにもアイスランド!という可愛らしい雰囲気がよく出ていた。ちなみによく見られている2号の方は非常に活動的で、こういう状況を見る機会が極端に少ない。3号についても同様。









一旦飛び去って行方不明になったが、夕方になって上の場所から2km以上離れた防波堤に再び現れた。ここでは横一線に並んでくれるので比較がしやすく、体の小ささや背の低さがより際立っていた。