最新・カモメ情報 2009.2.3 千葉県銚子漁港

アイスランドカモメ 亜種kumlieni  Larus glauoides kumlieni 第1回冬羽

2月1日に港の水面に浮いているのが撮影されている個体。カナダカモメ第4回冬羽を撮影中、ふと見るとなんとその僅か数メートル横にいた。なお亜種kumlieniはカナダカモメ(thayeri)とアイスランドカモメ(glaucoides)の交雑個体群とみなされる場合もあり、北米の越冬地ではglaucoidesに似たものからカナダカモメに似たものまで連続的に様々な個体が見られる。

■2014年4月追記:この個体は後年の個体識別と継続観察から、アイスランドカモメ亜種kumlieniとカナダカモメの中間個体/雑種と見るのが妥当と判断した。詳しくはこちら。


一緒にいたカナダカモメよりさらに華奢で目が大きく感じた。初列風切や三列風切の白色部が多い。尾羽も白色部が多く縞模様になっている。




この場所ではほとんどの個体が餌を啄ばんで常に動き回っており、全身の羽毛を極度に寝かせているために、一見痩せこけたようなやや見慣れない容姿に見えていることが多い。このため足や嘴が一見長いように見えることが多い。


セグロカモメ(左)に背中をつつかれた瞬間。こうして比べると足は実はかなり細くて短い。 一つ上の画像のように緊張状態を単独で見ると体との対比で足が長く見えることがあるが、実際は足そのものが特に長いわけではない。これは嘴に関しても同様。欧米の画像でもしばしばアイスランドカモメの図鑑的なイメージとかなり印象の異なるものがあるが、kumlieniの方が平均して大きめで“アイスランド的”な構造上の特徴もさほど極端ではないこと、さらに個体差や性差に加え、このような状況による見かけの変化がかなり大きいものと思われる。














飛翔時もカナダカモメよりかなり淡色に見えるが、撮影条件によって羽色の印象が驚くほど変化する。

 
水浴びの後羽繕いを始めると羽毛を膨らませて丸くなり、図鑑的なアイスランドカモメの印象そのものになった。北米の寒冷な越冬地で撮られた画像はこの状態に近いものや、それ以上に首をすくめて羽毛を膨らませ、丸くなっているものが多い。


セグロカモメ・オオセグロカモメの群中では格段に小さく、嘴と足の貧弱さがよく目立っていた。