最新・カモメ情報 2008.12.20 銚子漁港  M.Ujihara

カモメ類の数は引き続き安定している。数が多い割に圧倒的多数をセグロカモメ(vegae)成鳥が占め、やや単調な時間帯が長かった。しかし結果的にはカナダカモメは5〜6個体観察された。



セグロカモメ(?)×シロカモメ Larus vegae(?)X L.hyperboreus



カナダカモメ L. thayeri ?
防波堤の背後から突然降りてきて、あまり観察できないうちに消えてしまった。現場ではちょっと大きすぎるか?という印象だったが、画像を見るとカナダカモメのように思える。



カナダカモメ L. thayeri
毎年渡来している大きい個体。2006年12月24日にも全く同じ地点で撮影している。セグロカモメ大なので難しい個体だが、計測値から見るとカナダカモメ♂の最大個体はセグロカモメの平均程度に見えて全くおかしくない。





カナダカモメ
 L. thayeri (もしくはアイスランドカモメkumlieniとの中間型?)
年齢が進んでいるので難しいが
2005年3月7日に観察している第1回冬羽と同一の可能性があるように思う。初列風切先端の白斑はカナダカモメとしては大きい。




初列風切の灰黒色部は5枚。12月23日追記:P10先端近くに暗色斑があること、P9外弁の暗色部が途切れず続いている点はやはりkumieniよりはカナダ的か。


参考:アイスランドカモメ(亜種kumlieni) 2005.12.19 カナダ・ナイアガラ
上の銚子個体よりP9あたりの白斑が大きい、嘴がより短め、という違いはあるように見えるが、このような暗色部の多いKumlieniとカナダカモメとの差異はかなり微妙で、個体によっては判断が困難な場合がある。



大型カモメ類幼羽(→第1回冬羽)
昔から時折似た特徴を持つ個体が観察されることがあるが、詳しい身元は不明。全体に通常のセグロカモメより白色部が多くコントラストが強い。その点ではモンゴルカモメ幼羽に似るが、初列風切の黒味が弱く各羽に白い羽縁がある点はむしろセグロカモメXシロカモメを思わせる。しかし嘴のパターンなどに明らかにシロカモメの特徴が現れている個体とも違うように見える。特異な尾羽のパターンを含め北欧のargentatusにも似ている。



コカモメ L.(canus) brachyrhynchus?
飛んできたところで「あれ?」と思って撮影、降りたところをデジスコで撮影する間もなくまた飛んで川面へ出てしまった。あまり落ち着いて見られなかったので「?」にしたが、画像を見る限り特に悪くないように見える。背中の色は薄くは感じなかったが、Olsen図鑑・Howell図鑑共にコダックグレースケール値が最濃で7.5になっているので、濃い個体はむしろセグロカモメより濃く見えておかしくないことになる。



カナダカモメ L. thayeri 3回冬羽
夕方現れた。昨冬2月2日に観察された第2回冬羽と同一と見て間違いなさそう








暗い中ISOを上げて無理矢理止めてみた飛翔。暗いのと翼先の開きが足りないのでパターンがややわかりにくい。成鳥では淡色部が発達するので同じ条件でもよりわかりやすいことが多い。