最新・カモメ情報 2008.2.15 銚子漁港 M.Ujihara


ホイグリンカモメ
 Larus heuglini ( or 'taimyrensis'?) 1回冬羽
様々な“ホイグリン系個体”が見られた中でもこの個体は突出してホイグリンらしさが強く目立っていたので注目してみると、やはり内側初列風切も一様に暗色だった。雨覆等の幼羽部分だけでなく、肩羽の新羽も暗色傾向が強く出ている。体下面は白地に粗いマダラ。2005年に中東オマーンで多数観察したホイグリンカモメも同様の特徴・傾向を持っていたが、ただ画像を見返すと傾向としてはこの個体よりさらに若干翼が長めでよりすらっとした個体が多いような印象も受けた。

vegae〜'taimyrensis'〜heugliniは多様で連続的なので、それぞれの明確な境界線を見つけることはなかなか難しい。この個体は単に「ホイグリンカモメLarus heuglini」としてもいいかもしれないが、日本での観察ということも考慮し、今回は一応「ホイグリンカモメ
 Larus heuglini ( or 'taimyrensis'?) と表記してみた。この辺は分類や線引きの解釈によっても妥当な書き方が違ってくると思うので、参考程度に見ていただければと思う。






後ろはセグロカモメL.vegae


初列風切は内側まで一様に暗色。大雨覆も暗色帯になっている。



参考1:ホイグリンカモメ Larus heuglini 2005.1.13 オマーン O.U


参考2:‘ホイグリン系'個体 'taimyrensis' 2006.3.3 銚子 
大雨覆は暗色帯を形成していて、セグロカモメの群中で飛んでいるとそれなりに“ホイグリン的”な印象が目についた。しかしセグロカモメより狭く不明瞭ながらも内側初列風切に淡色の‘window'が見られる。このような個体が成長すると「脚は黄色いが背中はあまり濃くない」という、よく見かける‘ホイグリン系'個体になるのではないかと思う。また見かける頻度も一致しているように思う。


参考3:セグロカモメLarus vegae

内側初列風切の淡色の'window'は大きく明瞭。大雨覆も淡色部主体。