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 2008.1.15 銚子漁港

カモメ類は非常に少ない。第2漁港内の大型カモメ類は500羽前後か。待っていてもあまり数も増えず、ハヤブサにかき回されたりもするので、普通種を中心にゆっくり観察・撮影した。



頭の白い個体
セグロカモメの群中には真冬でもかなり少数だが頭の白っぽい個体が見つかる。モンゴルカモメの可能性もあるが、頭の白さ以外の特徴があまり合致しないことも多く、また一羽一羽少しづつ異なる特徴を持っていてなかなか判断が難しい。この個体は、嘴に黒斑がない・初列風切の黒が6枚・尾端からの初列風切の突出が少なめ・背や脚の色が僅かながら濃いめ・・・など、典型的なモンゴルカモメとは異なる点が多く(とはいえこれら各特徴は必ずしもモンゴルカモメの個体差の範囲外でもないと思うが)、頭の白いセグロカモメ?といえばそのようにも見える。



頭の白い個体U
似た特徴を持つ別個体。





セグロカモメ Larus vegae
中央の個体が薄く写っているが、これは個体差というより角度の違いによるところが大きい。


セグロカモメ Larus vegae
多くの個体が飛翔する姿を改めて眺めると、やはりモンゴルカモメより翼が短い印象が強かった。


セグロカモメ
 Larus vegae
初列風切の白色部が多く、黒色部が少ない個体。このような個体は時折見かけるが、その他の特徴を見れば特にカナダカモメと迷うようなものではない。シロカモメとの交雑が関係していることも考えられるが、初列風切のパターン以外にシロカモメ的な要素がないので単なる個体差か?




'Taimyrensis' (‘ホイグリン系’カモメ)
5−6羽見かけた。便宜上使い始めた「ホイグリン系」という言葉が随分普及してしまった感があるが、Olsen図鑑などでは'taimyrensis'という表記がほぼ同義語として使われているので、‘タイミレンシス'という呼び方でもいいかもしれない。




セグロカモメ
 Larus vegae 幼羽−第1回冬羽
尾羽パターンが面白かった個体。



'Taimyrensis'? 第1回冬羽 
モンゴルカモメ的にも見えたが、大雨覆の暗色傾向その他からするとホイグリン系?少なくとも単なるセグロカモメではないという印象を受けた。



不明個体 
各地で稀に観察されているタイプ。未だに何なのかよくわからない今時初列風切P10が旧羽のようで、随分換羽が遅い。仮に雑種とするとホイグリンXシロ?という組み合わせが考えられる。しかしもしそうならばよくいるシロXセグロのような初列風切のパターンが出てもよさそうに思うのだが、そのようにはなっていないのがちょっと不思議なところ。



ワシカモメ Larus glaucescens
全体の数が少ない割にワシカモメは比較的多かった。


ワシカモメ Larus glaucescens 幼羽−第1回冬羽


ワシカモメ Larus glaucescens 第3回冬羽



オオセグロカモメXワシカモメ Larus glaucescensXL.schistisagus
飛び回っていると細部がよく見えず、現場では薄いオオセグロ?のようにも見えたが、画像を見直すとやはり雑種のようだ。顔はオオセグロ的。全体にちょうど中間というところか?シロXセグロほど目立たないので普段見逃している可能性はあると思う。