最新・カモメ情報 2004.11.30 銚子漁港 M.Ujihara
 
モンゴルカモメ Larus c? mongolicus 成鳥冬羽
礁前から少し上流側を見ていると、一見してかなり怪しい顔が目に入った。頭の斑はかなり少なく、嘴の上下に黒斑。初列風切の換羽は既にほとんど完成に近い状態。黒はP10からP4まで7枚分しっかりある。まず大体押さえの画像を撮っておき、正面に移動してじっくり撮影した。このような個体を見つけても途中で群れの奥に消えてしまったり、いきなり飛び去ったりで、なかなか細部の特徴まで撮れないことも多いが、今回は重要な特徴は全て押さえることができた。なお、それぞれの特徴はどれも単独では決定的なポイントではないので、できるだけ全て総合して判断する方がよい。
全体に‘角張って長い’感じの構造に見え、この典型的な第1回冬羽個体にもよく似ている。首がやや長いせいか、首を縮めていても‘長いものを折りたたんだような’かさばった感じの構造に見える傾向がある。

初列風切上面(冒頭の画像)を見ると4つの白斑が見え、下面を見るとP10がP9よりほんの少し短い程度なのが見えるので、換羽がほとんど完了に近いことがわかる。

P10はP9の下に隠れているので先端で2枚数え、そこから順に数えると7枚目(P4)に小斑があるのがわかる。P6からP7あたりもかなり黒色部が多い。

嘴は付け根寄りが地味でやや緑がかったトーンに見え、上下に黒斑、赤斑は下嘴上辺から離れている。

モンゴルカモメ(手前)とセグロカモメ(奥
 

脚はやや長めで、しかもかなり色が薄いのが興味深い。これも典型的な第1回冬羽でしばしば見覚えがある特徴。脛(関節の上)がわずかに長めに露出し、その部分が青白く見えるのもモンゴルカモメによく見られるように思う。尾羽はどちらかというと短めに見える傾向がありそうに感じている。

セグロカモメ(vegae)


左2羽はP8、右の個体はP7が最長(―すなわち上面に見える白斑は2から3個のみ)。もちろんまだ下面にP10のミラーは見えない。真中の個体はかなり尾羽が長く見える。


この2羽も同じような状態。これより遅くてまだ古いP10、もしくはP9を持っている個体もまだかなり普通にいて、逆にモンゴルカモメ同様ほぼ完了している個体も少ないながらいるが、vegaeは基本的にこれくらいの個体が多い。

■幼羽/第1回冬羽
■成鳥(カナダカモメ・アメリカセグロカモメ・シロカモメ・不明カモメ)

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