最新・カモメ情報 2004.10.24 神奈川県小田原市酒匂川河口  M.Ujihara

台風後の増水状態も収まり、とりあえず平常通り見られる場所に群れが降りるようになっている。しかしユリカモメとウミネコが多く、大型カモメは少なかった。



<<飯泉堰上を1羽小さい鳥がフワフワ舞っているので何かと思ったらクロハラアジサシだった。しばらく水面上を飛び回った後、中州で休息していた。



セグロカモメ vegae 第二回冬羽
この個体の年齢はある程度カモメを見慣れていないとわかりにくいかもしれない。模様が全体に不規則に波打っている印象が強く、嘴の先が淡色なことなどから、上面にグレーが出る前の段階の第二回冬羽とわかる。ちなみに海外の画像のsmithsonianusの中にも個体によってはこの個体とあまり違いがないように見えるものがいるようだが、かといって特にはっきりsmithsonianusらしいというほどにも見えなかったので、一応vegaeの範疇か?


セグロカモメ vegae 成鳥 
典型的vegae 。頭部はほとんど冬羽。これくらいの状態の個体が多くなってきた。この画像からは数えにくいが、初列風切はP10〜P8の3枚が旧羽。


 
 



‘ホイグリン系’カモメ('taimyrensis')
上面はvegaeより若干濃いめ程度でウミネコより淡い。脚は嘴よりは橙味が強いが明瞭に黄色い。P10からP5まで6枚の旧羽が残っていて、頭部もまだ夏羽に近い。嘴の赤斑も大きい。ちなみに脚の黄色味は現場で見るほど写真にはうまく出ないことも多く、上面の色も状況にによって相当違う印象に写ることがある。このため写真1枚を元に細かい議論しても実はあまり意味がないように思える場合も多い。



オオセグロカモメ 幼羽−第一回冬羽
わかりやすいオオセグロカモメ。



ウミネコ 右手前から成鳥冬羽、第3回冬羽、第2回冬羽
こう見ると成鳥に近づくほど初列風切の白斑が明瞭になる様子がよくわかると思う。ただしこの白斑は成鳥でも夏には擦り切れてなくなっていることが多いので要注意。


ウミネコ 第一回冬羽 
ウミネコは日本のカモメ類の中でも一番換羽の進行が早い。この個体は肩羽から雨覆まで広範囲に換羽が進んでいる。大雨覆は内側数枚を除いて幼羽。


ウミネコ 幼羽
ただし換羽の進行は個体差がつきもの。この個体はこの日観察したもっとも遅い例で、ほぼ全身幼羽のまま。肩羽上部がごく一部換羽し始めているように見える。