2004.4.3 小田原市酒匂川 M.Ujihara


また銚子にしようかとも思ったが、朝の出発が微妙に出遅れたので今シーズン一度も行けずにいた酒匂川を覗いてみることにした。いつもの飯泉橋に出ると、驚いたことにカモメが1羽もいない。大型どころかユリカモメ1羽もいないのだ。その後結局群れに会うことはできたのだが、予定外のポイントに溜まっていたので随分と余計に歩かされてしまった。


やっと群れにたどり着いてみると、その群は大型ばかりで300羽?くらい、十分楽しめる数はいるようだ。ということで早速右から順に見ていくと、ホイグリン系の足の黄色い個体が多い以外まあ特に変わったものはいないかな・・・と思ったら左端に見事に真っ白い若がいた。これはわかりやすいモンゴルカモメだ。やたら周囲の鳥と重なるし、陽炎も酷くて苦労したが、それなりに撮影できた。その後この個体は対岸で釣り人が竿を振って飛ばされてしまい、結局出て行ってしまった。
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ホイグリン(系)カモメ
'timyrensis'
毎年のことなのだが、この時期の酒匂川はホイグリン系統の足の黄色い個体がやたらと多い。脚が水中で見えないことも多いので確認しづらいが、今日は群の4割くらいが脚が黄色いんじゃないか?という印象だった。脚の黄色いものに関しては、何となく西日本に多くて東日本ではかなり少ないようなイメージを持っている人も多いと思うし、真冬の銚子などでは確かにそのようにも感じることも少なくない。しかし少なくともこの時期の酒匂川に関してはそれは全く当てはまらないようだ。

背の色に関してはウミネコやオオセグロカモメほど濃いものはとりあえずいなかった?ようで、セグロより少し濃い程度のものが多いようだが、基本的にはやはり脚の黄色いものは概してそれ相応にホイグリン的特徴を持っているということを改めて感じた。確かにセグロカモメとはそれなりに連続的にいろいろな個体もいて、いずれにしろ交雑を起源とする集団?のようには思えるのだが、一方でまったく綺麗にグラデーションを描いているのかというとそうでもなく、やっぱり「taimyrensis」という括りで呼びたくなるような、あるまとまりを形成しているようにも感じるのは事実だ。



シロカモメ第2回冬羽
シロカモメは1羽入ってきたが、水浴びで暴れまくっていて落ち着かず、あんまり撮らずに終わってしまった。パラパラと降りてくる個体が1日中いて、大型カモメは結局500羽くらいの数になっていたように思う。


上と同じ個体。この個体は現場で見ればセグロカモメの標準より大きめのまあ全く普通のシロカモメ(―亜種は詳しくは不明)なのだが、帰宅して画像を見たら頭の羽毛を逆立てて幾分アイスランド風?に可愛く写っていて笑ってしまった。こういうことがあるのでシロとアイスランドはものすごく難しいと思っている人もどうやら多いようだが、実際野外で見るとそれほどのことはなく、わからない個体がそんなにしょっちゅういるというわけではない。この写真も一見可愛くは見えるが、よく見ると首も変に長いしバランス的にアイスランドカモメにしては何か不自然に見えると思う。




モンゴルカモメ成鳥はどうもちょこちょこ入っている?ようにも見えるのだが、例のごとく識別自体が簡単ではないのと、見る位置が低くて重なり合っている個体が多いこともあり、なかなか思うように特徴を確認できないことが多かった。わからない個体はわからないし、どこまでがモンゴルでOKなのかはなかなか難しいところだが、とりあえず以前から酒匂川は銚子に比べると全体の数の割には「モンゴル率」は比較的高めのような印象はある。環境的な要因でもあるのか、それとも地理的に少しでも西だから??なのか、はたまた単に銚子のセグロ(vegae)が多すぎるから比率がそうなるのか、よくわからないがちょっと興味深い気はする。


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セグロカモメ(vegae)
朝のモンゴル若はやはり出ていったきり戻ってこなかった。日が沈み始めると群はばらばらと解散し始め、大半の個体が海方向へ出ていった。

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