2004年3月12日 銚子漁港 


とにかくカモメがいない・・・。一応礁より上にひと群はいたのだが、それもその後減ってしまい、おまけに雨が降り始めてしまい、礁前の小屋の軒下から身動きがとれなくなってしまった。実はこういう時こそ普通種をゆっくり撮るチャンスだったりするのだが、それにも事欠くほど何もいない時間帯がしばらく続いた。時期的にはまだまだ渡去には早いはずなのだが、今シーズン初めてついにカナダカモメを1羽も見ずに終わってしまった。

セグロカモメvegae(左)と
モンゴルカモメ
monglicus(右)

左のセグロカモメも典型的で、この場面だけ見ている分には結構解りやすいように見えるのだが、他の様々な個体を見ていくとやはり何とも言い難い感じの個体もぽつぽつ出てきて相変わらずなかなか手ごわい。

ちなみにこのHPではこの個体のように一通り特徴が合致していて特に問題点がなければ「モンゴルカモメ」と表記する場合が多いが、これはもちろん繁殖分布が日本にごく近いことなども考慮してのことである。例えばこれがもっと分布が遠いものであれば当然もう少し慎重に扱うだろう。


初列風切の黒はP10からP4までの7枚。

頭はかなり白く嘴に黒斑がある。この黒斑も繁殖期にはむしろない個体のほうが多いと思われ、また嘴の赤斑が下嘴上辺につかないというのもあくまで“そういう傾向がある”程度で、繁殖地のモンゴルカモメでもつくものがあり、セグロカモメにもつかないものもいる。この点は条件がよくないと野外ではかなり確認しづらい。

 



この個体はかなりモンゴル的には見えたが、初列風切の黒は6枚でP5の黒も小さめだったようなのでパターンとしては今一つぴたりと合わないように思える。とりあえず夏羽になりかけたセグロカモメのという見方はできるが、体型等に若干違和感も感じた。こういう個体に会うとやはりなかなか難しいものだと感じる。




セグロカモメ vegae
この個体の初列風切は多くのモンゴルカモメ同様7枚分に黒色部がある。このようなセグロカモメは割合からすると少ないが決して珍しいというわけではない。ただしP9の黒色部が短くて付け根(初列雨覆先端)から離れているのはモンゴルカモメでは割に少数派のような気がする。



セグロカモメ vegae
この個体の黒は6枚のみ。頭は画像からは比較的白く見えるかと思うが、現場で見た印象はそれほどではなく、それほどモンゴルカモメ的とは感じなかった。ちなみにウミネコやオオセグロカモメと異なり、セグロカモメはこの時期でもまだ大多数が冬羽。

 

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