ウスセグロカモメ(アメリカセグロカモメ)Larus (argentatus) smithsonianus
幼羽/第1回冬羽の識別について


オオセグロカモメ L.schistisagus 幼羽―第1回冬羽 2004.1.2 銚子

この個体は
この写真からは一見smithsonianusに似て見えると思うが、実は現場では問題なくオオセグロカモメ幼羽―第1回冬羽と判る個体だった。しかし初列風切の色はちょっとした角度でかなり黒く見えることがあり、またさらに写真に撮ってみると肉眼で見える微妙な調子が出ないためにさらに黒く写りがちだった。一方下の写真は同一個体を違う光線状態で撮ったもので、こちらの写真からは初列風切が実際にはそんなに黒くないことがわかる。またバランスからして初列風切はかなり短く、全体的に見ても前後が短く縮んだ感じのプロポーションであることもわかる。このように換羽や磨耗が遅めで暗色のオオセグロカモメは、淡色の個体も多いオオセグロカモメの中では色の濃さが目立って変に感じやすいのでかなり注意が必要で、特に色に関しては現場で見ていない個体を他人の撮った写真から判断するのはかなり難しいことが多いと言える。



●ウスセグロカモメ(アメリカセグロカモメ)L.(argentatus) smithsonianus  2003.12.19 銚子


初列風切は本当に黒く、かつ長い。バランス上全体的にオオセグロより「長い」印象が強いことに注目。またこの個体のように、巣立ち後ある程度時期が進むと全体の中で喉元あたりから上だけが白くなることが割とよくあるようで、オオセグロカモメでは胸から上が白くなる傾向があるのもある程度は参考になる点だ。