ヒドリガモXヨシガモ
2003.4.22 多摩川・丸子橋上流(川崎市中原区) M.Ujihara
 
土手から川面を見渡すと、ヒドリガモ♂成鳥1、♂第一回冬羽1、♀1とホシハジロ♂1のグループの中にこの奇妙なカモがいるのに気がついた。初めはてっきり昨年まで上流の二子橋付近でよく見られているヒドリガモXコガモの雑種だと思い込んでいたが、それにしてはどうもヨシガモ的特徴があるようにも感じ、なんとなく多少の違和感を感じながら撮影した。帰宅して二子橋の個体の写真と比べてみると、やはり明らかに別個体であることが判った。随分紛らわしい個体だが、多くの特徴からヒドリガモXヨシガモの雑種だと思う。それにしても雑種とはいえこれはこれでなかなか綺麗で、十分見応えのある個体だった。


▲ヨシガモに見られる喉の白や額の白斑もないため、ヨシガモ的特徴は一見かなり判りにくい。そのためヒドリガモXコガモにかなり似て見える。


このカットでも顔はコガモを連想させる。また胸の黒い丸斑もコガモのもののようにも見える。しかしヨシガモの写真を参照すると、ヨシガモでも胸のこの部分ではしばしばこのような丸斑状に見えることがあるようだ。またこの時はヒドリガモよりやや小さく感じたが、他の個体との比較では同大に見えることが多かった。


▲緑色部の周りにはコガモのような淡黄色のラインはない。状況により判りにくいが、眼の下に緑色部がはっきり認められ、従って眼が茶色部に接していないのもコガモよりはヨシガモ的。


▲▼頭頂の茶色は後頭部まで延びず、その部分は緑光沢。ヒドリガモ、コガモの両種ともこの部分は茶色なので、この組み合わせの雑種でここが緑光沢になるとは考えにくい。雨覆、次列風切のパターンもほぼヨシガモに近い。


▼ヒドリガモXコガモ 2002.3.16 多摩川・新二子橋付近(川崎市高津区)

頭頂の茶色が後頭まで延びている点に注目。緑色を囲む淡黄色線もコガモの特徴。また、こちらの個体はヒドリガモの群中でより小さく見えることが多かった。