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ちなみにここ数年の観察から、カナダカモメは銚子近海では数十羽単位で越冬しているのではないか?と推測しているが、それでもあの何千羽というカモメ類の大群を1日見つづけても1日に見つかるのは1〜3羽といったところで、カモメ全体が少ない日にはゼロということもある。つまり「いつものカナダ」のように居着いているのは一部で、個体は日々入れ替わるが、その中には十数分現れてそれっきり2度と会えないままという個体もかなり多い。
一方アイスランドカモメはその繁殖分布(カナダバフィン島とグリーンランド)から想像されるよりは、日本には意外とそこそこ渡来しているのでは?という感触は持っているのだが、しかしとはいえさすがにカナダカモメより遥かに少ないことに変わりはなく、数にしてカナダカモメの10分の1?くらいではないかと思っている。また銚子はいわゆるアラスカシロカモメ(barrovianus)と思われる小型のシロカモメが多いところで、識別にはかなり注意を要する。特に「頭が丸い」「翼の突出が大きい」といったアイスランドカモメの特徴を言葉の上で当てはめようと思えば当てはまってしまうようなシロカモメは結構観られるので、できるだけ多くの個体を観察し、従来の図鑑や文献によく書かれている特徴以外の要素も全て考慮に入れて総合的に判断する必要がある。なおアイスランドカモメはカナダカモメに非常に近縁なため構造はよく似ており、「小さいシロカモメ」というより「白いカナダカモメ」といった方がいいように思えることも多い。 慎重を期してシロカモメではないか?、とした個体の中に大きめのアイスランドカモメが混じっているのではないかという可能性はゼロではないかも知れないが、今のところそれぐらい慎重にしたほうがいいのではないかと思う。 |